故障したHDDを修理して再利用できる場合・できない場合の見分け方
外付けのハードディスク(以下HDD)が故障した場合に、「修理してまた使えるか?」の疑問について答えます。
今後も使えるかどうかについては、HDDの症状や検査ツールで判断が可能です。
なお、「データ復旧できるかどうか?」については、以下の記事で詳しく説明していますので御覧ください。
1. 今後も使えるかどうかの分かれ目
故障したHDDが今後も使い続けられるかどうかは、「物理障害が起きているどうか」で決まります。
「物理障害」とは、「機械的な故障・損傷が起きている状態」を言いますが、具体的にはHDDに次のような不具合が起きている場合です。
- HDDから異音が聞こえる「カチンカチン」「ガリガリガリ」
- HDDからエラーのような電子音が聞こえる「ピーッピーッ」
- 通電してもモーターが動いている様子がない
- 焦げ臭いにおいがする
- ケムリが出た
- HDDのデータ記録領域に「クラスターエラー」が起きている
まず、異音が聞こえる場合は、次のページを参考にして、HDDの状態を知ることが出来ます。
「クラスターエラー」については、専用の診断ツールを使わないと判断できないので、次の項目で説明しています。
また、通電してもHDDが全く反応しない場合でも、外付けHDDの外部のケースの故障の場合がありますので、次のリンク先を参考にケースの分解ができるようであれば試みて下さい。
バッファロー・IOデータ・ウエスタンデジタル・東芝・LaCie(エレコム)を中心に、およそ30機種ほどのケースの分解方法を写真入りで紹介しています。
ちなみに、「物理障害」の反対の意味の言葉で「論理障害」があります。
「物理障害」と「論理障害」については、以下のページで詳しく説明しています。
2. HDDの無料故障診断ツールの紹介
2つのHDDの診断ツールで、両方とも問題が検出されなければ、HDDをフォーマットしてから使い続けることは可能です。
1番目の「GM HDD Scan」は、「クラスターエラー」が起きているかを診断します。
2番目の「CryStalDiskInfo」は、「クラスターエラー」以外にも、データ読み書きエラーや温度異常などの多項目の診断ができます。
片方だけ問題が検出されてもう片方では問題がない場合にも、そのHDDは使い続けてはいけません。
その場合には、HDDが最初使えていても、数ヶ月して完全に故障する確率がとても高いので、廃棄するべきです。
3. おまけPR
以下のリンク先で、当社のオススメのUSB外付けHDDや内蔵HDDを紹介しています。
このページの記事は以上です。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)