HDDの論理障害、物理障害の説明
データ復旧業者に問い合わせや見積もりをすると、「論理障害」「物理障害」「ハードエラー」といった独特の言葉で説明される事が多いのですが、これらの言葉の説明をします
HDDの論理障害
別名ソフトウェア上の障害・故障・トラブルなどとも言う。
どのような状態か?
外付けのハードディスク(以下HDDと省略)やUSBメモリの場合、「ファイル一覧情報(インデックス)のデータ」や「パーティション情報」が破損した状態に該当する。
WindowsパソコンやMacやNAS(LinkstationやTerastationやLAN DISKなどのネットワーク型HDD)の場合、上記の2つの状態に加え、システム(OS)を起動させる設定情報が破損している状態もある。
復旧の可能性は?
ファイルやフォルダといったデータそのものは壊れていなくて、データ復旧できる可能性が高い
今後も使えるか?
また、パソコンやHDDなどの機械的故障は起きていない。
WindowsパソコンやMacの場合、必要なデータを復旧させてから、再インストール・リカバリをすれば、パソコンは使えるようになります。
外付けのHDDであれば、フォーマットし直せば使えるようになりますが、再度障害が起きる可能性があるので、再利用はできれば避けた方が良いでしょう。
データ復旧方法
Windowsパソコン内蔵のHDDや、外付けHDDからデータを吸い出す時は、次の記事が参考になります。
NAS内蔵HDDからデータを取り出す場合は、次の記事が参考になります。
HDDの物理障害
別名ハード的な障害・故障・トラブルとも言う。
どのような状態か?
多くのデータ復旧業者では程度や内容によって、「軽度・重度」の2段階にレベル分けしています。
軽度と重度の違いは、HDDをクリーンルーム内で開封する作業が発生する場合が重度になります。
<軽度の物理障害>
データ記録領域の何カ所かにキズが付いていて、ところどころ読み取れない領域がある。
キズが付いている部分はデータは復旧出来ないが、それ以外の部分のデータは復旧出来る場合が多い。
また、2008年-2010年ごろのSeagate社の特定機種のHDDでは、一時的に動作がフリーズする現象が見られますが、これも軽度の物理障害に該当します。
これはフリーズを解除してやれば、データの読み出しが可能です。
ただし、フリーズの解除には専用の器具と慣れが必要なので、該当する場合は当社のデータ復旧をご検討ください。
<重度の物理障害>
HDDの基盤やモーターが故障していて、電源をつないでも全く動かなかったり、すぐに止まってしまう状態。
電源をつなぐと「カチン、カチン」といった音がする場合が多い。
あるいは、「ピーッ、ピーッ」といった電子音が何回か鳴って止まる。
復旧の可能性は?
物理障害の場合は、個人でデータ復旧はできず、専門のデータ復旧業者に依頼することになります。
ただし、前述のように軽度の場合はデータ記録領域のキズがついたところは復旧できませんが、それ以外は復旧できる場合が多いです。
また、HDDを開封してデータ記録領域に問題が起きてなければデータ復旧できる場合が多いですが、軽度の物理障害に比べて作業時間がかかります。
作業時間がかかるということは、費用も何倍もかかるということになります。
今後も使えるか?
物理障害の場合はデータ復旧できた・出来なかったにかかわらず、ハードウエアの故障なので今後は使用できません。
関連記事
物理障害が起きる原因・予防法について、以下の記事が参考になります。
自分でデータ復旧ができないときはどうするか?
上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。
素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。
また、「自分で復旧作業をするのは不安なので、最初から専門家に任せたい」という方も、当社までご連絡ください。
連絡先は以下となります。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)