【無料ソフト】NASのデータ取り出し・復旧方法(LinkStation/LANDISK)
故障したNAS(LinkStation/TeraStaion/LANDISK)のデータ復旧・取り出しを専門業者に依頼すると、通常は数万~数十万の作業料金がかかってしまいます。
しかしこのページでは、ネットで入手可能な無料ソフトを使い、素人でもわかるように、手順を図解入りで紹介します。
また、NASの内蔵HDDが1台のものだけでなく、より難易度が高いHDDが2台以上のRAID設定がされているNASでも対応しています。
さらには、実際にこの方法でデータ復旧ができた、具体的なNASのメーカーや機種の一覧表も掲載しています。
ちなみに、使用する無料ソフトは「Linux(リナックス)」と呼ばれるカテゴリの一種類の「Ubuntu(ウブンツ)」です。
また、具体的なメーカー・機種については、ページ末尾の「資料:復旧確認済みNAS一覧」に掲載しています。
データが取り出せるNASの前提条件
このページで紹介する方法で実際にデータ復旧ができたNASには、共通して以下の特徴があります。
◯ 復旧できる | ✕ 復旧できない | |
起動システム(OS=オペレーティング・システム) | Linux | |
パーティション形式 | XFS、ext3、ext4 | |
文字コード | UTF-8、Shift_JIS | |
RAID区分 | ソフトウェアRAID | ハードウェアRAID |
RAIDの種類 | 通常モード、RAID0、RAID1、RAID5、RAID10、JBOD | QNAP社の「ストレージプールあり」設定の場合 |
注意しなければいけないのは、データが取り出せるのは「NAS内蔵HDDが故障していない・データ暗号化やパスワードがかかっていない・データが消えたり壊れていない」ことが前提になります。
- データが暗号化されている場合
- データにパスワードロックがかかっている場合
- 誤ってデータを削除したり、HDDを初期化(フォーマット)した場合
- 通電すると、「カチン、カチン」「カシャカシャ」「ガーーーッ」などの異音が聞こえる場合
- HDDが水没したり電気がショートした場合
- トラブルが起きてからRAID設定を変更・削除・再設定してしまった場合
- HDDのRAID情報が破損・消去されている場合
- HDDのパーティション情報・ファイル一覧情報が、破損や消去されている場合
古いLinkStation(HD-LAN・HD-HLAN・HD-HGLANシリーズ)のHDDからデータを取り出す方法
西暦2000年代初めの古いバッファローのLinkStation(以下のシリーズ)ですが、最近のLinkStationとは「文字コード」が全く異なります。
そのため、最近のNASと同じやり方でデータの取り出しを試みても、仮にHDDが読み出せてもファイル名やフォルダ名が再現できません。
- HD-GLAN/HD-HLAN/HD-LANシリーズ
- 外観上の特徴は、左の写真のように白い筐体です。
上記に該当するLinkStationは、以下のリンク先の方法でデータ復旧を行ってください。
ほとんどのLinkStation/TeraStation/LANDISKのHDDからデータを取り出せる方法
西暦2000年の中頃以降に発売された、バッファローのLinkStation/TeraStation、IOデータのLANDISKは、一部を除いてほとんどの機種は以下のいずれかの方法でデータを復元することが可能です。
①USB起動Ubuntuを使う方法
②仮想環境VirtualBoxとUbuntuを使う方法
それぞれの方法のメリット・デメリットです。
①USB起動Ubuntuを使う方法
- メリット
- 使用ソフトはすべて無料
- ②の方法と比べて作業手順が少ない
- デメリット
- USB起動Ubuntuを作成するためにUSBメモリが1本必要(②では不要)
- データ復旧の作業中は他の作業はできない
- パソコンをUSBメモリから起動させる設定が、人によっては難しいかもしれない
- Windowsのみ。MacではNG
②仮想環境VirtualBoxとUbuntuを使う方法
- メリット
- 使用ソフトはすべて無料
- データ復旧の作業中でも他の作業ができる
- WindowsでもMacでもOK
- デメリット
- ①の方法と比べて作業手順が多い
- ①の方法と比べて使用するパソコンのスペックが高い必要がある
以上のようにそれぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、まずは手順が少ない①の方法をやってみて、うまくいかなければ②をやってみてはどうでしょうか。
ただし、Macしかない場合は、②の方法しか対応していません。
資料:復旧確認済みNAS一覧
以下にあげている機種は、実際にこのページで紹介した方法をつかってNAS内蔵HDDからデータの取り出しができたものです。
以下の機種一覧の中の「シリーズ名」のリンクをクリックすると、メーカーの商品説明ページが表示されます。
バッファロー社 LinkStationシリーズ
IOデータ社 LANDISKシリーズ
NETGEAR社 ReadyNASシリーズ
Synology社 DiskStationシリーズ
QNAP社 NAS
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)
“【無料ソフト】NASのデータ取り出し・復旧方法(LinkStation/LANDISK)” に対して4件のコメントがあります。
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Baffallo社製LinkStationが故障しました。
電源の入れ直しを行いましたが,復旧しません。
前面に電源ランプは消灯し,iマークが赤点滅しています。
iマークの点滅内容は,長めの点滅一回のあと,短めの点滅6回で表示します.
データを修復するための,修理をお願いしたいです。
修理申込み等の流れをメールいただければありがたいです。
お願いいたします。
谷垣様
パソコンサポートやまもとです。
お問い合わせの件について、個別にメールいたしました。
山本
アイオ-デ-タ製のHDL2-A4.0ですが
電源ランプ、HDD1、HDD2のランプが赤の点滅の状態になってしまったので
保存デ-タが読めなくなりました。
アイオ-デ-タのサポ-トに問い合わせHD内にアクセスしてみたところ、
RAID 0
状態 崩壊
HDD1 未接続
HDD2 接続
と言う現在の状態です
デ-タの取出しの方向で連絡を頂きたいのですが宜しくお願いします。
見積もりのメールを送ります。