Macで初めてTime Machineバックアップの設定をする人へのガイド
Macには完全自動のバックアップシステム「Time Machine」がありますが、意外に使っていない人が多いのが残念です。
ハッキリ言って、「Macユーザーでこんな便利なもの使っていないのはもったいなすぎる!」と思います。
想像するに、「どう設定したら良いのかがわからない」「設定が面倒くさい」と思う、食わず嫌いの人が多いと思うので、Time Machineの設置をしたことがない人向けに、超わかりやすく超具体的に図解を使ってTime Machineの設定方法を説明します。
1. Time Machineを使うと、どんな良いことがあるのか?
Time Machineを設定して使うと、放っておいても完全自動で次の時点でのデータのバックアップが取れます。
- 過去24時間の1時間ごとのバックアップ
- 過去1ヶ月の1日ごとのバックアップ
- 過去のすべての月の1週間ごとのバックアップ
- ただし、ディスクがいっぱいになった場合、一番古いバックアップは削除されます
上記のようなバックアップがあると、例えば次のような時に役立ちます。
- エクセルのファイルを上書きしてしまったが、3日前の時点に戻したい!→可能です。
- Macが立ち上がらなくなったので、正常に動いていた時の状態に戻したい!→可能です。
- Macを買い替えるので、データやソフトを全部引っ越ししたい!→全自動で、しかも再現率ほぼ100%で可能です。
2. Time Machineの設定は、めんどくさい?
USB/FireWire接続のハードディスクの場合は、とてもカンタンです。
たとえて言えば、Macに外付けのハードディスクをつなぐぐらいの難易度です。
プリンターの設定よりは、ずっとカンタンです。
しかも、いったん設定したら、あとはずっと放置しておけば構いません。
※ Time CapsuleやLinkStationなどのネットワークドライブの場合は、場合によっては設定が難しかったり、うまく動かない時があります。
※ AirMac Expressに外付けハードディスクをつないでTime Machineをするのは、2013年発売のタテ長のモデルからです。2011年発売までの平べったいモデルは、やり方によってはTime Machineが使えることもありますが、アップルが正式にサポートしていない上、必ずしも安定して使えるわけではありません。
3. バックアップ先はUSB外付けハードディスクと、Time Capsuleなどのネットワークドライブでは、どっちがいい?
3-a. バックアップ先の比較表
USB/FireWire外付けHDD | Time Capsule | LinkStation/TeraStarion/LANDISK | |
メーカー | 各種 | アップル純正のみ | バッファロー/IOデータ |
接続安定性の順位(切れにくさ) | 1番安定している | 2番目に安定している | 安定度は3番目 |
設定の簡単さ・わかりやすさ | 1番簡単 | 2番目に簡単 | 3番目に簡単 |
初回バックアップ時間の目安 | 半日〜1日 | 2日〜1週間 | |
2回目以降のバックアップ時間の目安 | 数分 | 数分〜30分 | |
復元するときの安定性 | 1番安定 | 2番目に安定 | 3番目に安定 |
コストが安い順位 | 1番安い | 3番目に安い | 2番目に安い |
3-b. どれが良いか
できるだけ、「USB/FireWire外付けHDD」をオススメします。
最も大きな理由は、接続の安定性が一番だからです。
Time CapsuleやLinkStationなどのネットワークドライブだと、ネットワークの環境や、Mac OSやネットワークドライブのOSのバージョンによっては、バックアップできなかったり、バックアップからの復元ができなかったり、バックアップ・復元の時間が異常にかかる場合があるからです。
データを取り戻したいバックアップが安定しないのでは、バックアップの意味がないのではないでしょうか?
3-c. それでもネットワークドライブにバックアップを取りたい時は?
できるだけアップル純正のTime Capsuleの使用をオススメします。
理由は、Mac本体と同じアップル製ということで、バッファローやIOデータよりも安定性や使いやすさに優れているからです。
ただし、すでに使用中のLinkStation/TeraStation/LANDIKがTime Machine対応している場合は、2〜3ヶ月ほど試用して問題がなければ使い続ければ良いと思います。
なお、ネットワークドライブにバックアップをすることにした場合でも、ネットワークドライブだけにバックアップするのでなく、1ヶ月に1度でもいいので、念のためにUSB外付けHDDでのバックアップも強くオススメします。
(Mac OSのマイナー・バージョンアップでネットワークドライブのバックアップ先が認識しなくなった、という事例が過去に起きています。)
4. 実際にTime Machineの設定をする手順
以下の関連する記事に進んで下さい。
5. 実際にTime Machineでバックアップしたデータを復元する手順
以下の関連する記事に進んで下さい。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)
当方 MacBook Pro(MC721J/Aです。
スノウレパードからヨセミテアップグレードしたいのですが、
お勧めの外付けHDDはヨセミテ対応してそうですか?
LaCie 3.5インチ外付けHDD d2 quadra 2TB USB3.0 FireWire800 eSATA 【Mac対応】 LCH-D2Q020Q3
また、バックアップ用USB/FireWire外付けHDDで、ヨセミテにも対応しているものはありますか?
以下の機種ですが、メーカーのサポートページを見たところYosemite対応を明記しています。
LaCie 3.5インチ外付けHDD d2 quadra 2TB USB3.0 FireWire800 eSATA 【Mac対応】 LCH-D2Q020Q3
メーカーのYosemiteサポート状況 http://www2.elecom.co.jp/tables/os/top.aspx?=osx1010
…
上記機種は、現在のアマゾン価格だと2万円ほどです。
これ以外のオススメの機種としては、容量が上記機種の2TBの半分の1TBになりますが、読み書き速度がもっと速いThunderbolt接続の以下の機種があります。
BUFFALO Thunderbolt&USB3.0用 ポータブルHDD 1TB HD-PA1.0TU3
…
どっちが良いかについては、データ容量の差や、ネットでの評判を調べて決めてください。
丁寧な対応有難うございます。
早速バックアップ、アップグレードしたいと思います。
はじめまして。Airマックで、MacOSX10.6.8を使用しています。今までバックアップを何もしていなかったのですが、最近画面がフリーズすることが多くなって来て、かなり不安になってきています。友だちにseagate External Driveをもらったのですが、基本はWindows対応で、Macで使用するにはフォーマットが必要だとか。フョーマットではデータが消えてしまうのでは?とそれ以上はこわくて進めなくなってしまいました。上記のUSB/Fire Wireはフォーマットをしないでそのままバックアップができるということでしょうか??
こんにちは。
Seagate External DiskをMacのTime Machineバックアップに使うということですね。
これは、Seagateの外付けHDDの中見はすべてが消去・フォーマットされた上で、Time Machineデータの設定がされます。
よって、Seagateの中に消えたら困るデータが入ってるときは、パソコン本体や別のHDDに移してください。
なお、今回のように外付けHDDをTime Machineで使うときの設定方法は、次のリンク先の記事で紹介しています。
https://datarescue.yamafd.com/howto_setup_mac_usb_timemachine/