HDDの分解方法 エレコム ELP-REDUBKシリーズ
今回は、2016〜2017年ごろまで発売されていた、エレコムのポータブル型ハードディスクの「ELP-REDUBKシリーズ」の分解方法を写真付きで説明します。
このHDDのケースの分解方法は、一見するとネジが全く見当たらないので難しそうに見えますが、やり方さえ知っていればそんなに難易度は高くありません。
HDDを取り出せた場合、データの復旧・復元ができるかどうかは、物理障害が起きてなくて論理障害であるかどうか、にかかっています。
「物理障害」「論理障害」の言葉の意味が気になる方は、以下のリンク先の記事をご覧ください。
1. 主な仕様
- 発売時期;2016年〜2017年頃まで
- インターフェース;USB3.0接続
- 内部HDDの形式;2.5インチのSATAが1台
- 初期フォーマット形式; NTFS(Windows専用フォーマット)
- 機能上の特徴;小型軽量で、メーカーはテレビ録画向けとしてアピール
- 外見上の特徴;ツルッとした黒色のプラスチックの筐体
2. 外観写真
3. 分解難易度
- 難易度2(5段階で1が最も簡単、5が最も難しい)
- ケースを留めるのに内側の見えない場所にツメが使われていて一見難しそうですが、分解するコツがわかっていたらカンタンです
4. 対象型番
ELP-REDUBKシリーズ
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
ELP-RED020UBK | 2TB | ブラック |
ELP-RED010UBK | 1TB | |
ELP-RED005UBK | 500GB |
5. 分解手順
5-1. 分解のコツ
このHDDのケースはネジではなく、ツメで留まっています。
そのため、一見するとケースを破壊しないと分解しないように見えますが、厚みの薄い小さめのマイナスのドライバーを本用意して、ケースの隙間の周囲を取り囲むように差し込むようにすると、比較的カンタンに分解ができます。
- 厚みの薄いマイナスドライバーを1本用意してください。
隙間の場所としては、ラベルのそばは裏側、のこりの3方向は側面にあります。
下の写真だとわかりにくいかもしれませんが、実物をよく見ると隙間がある場所がわかると思います。
5-2. ケース分解の手順
それでは実際に、ケースを分解してHDDを取り出していきます。
▶ 1. HDDを裏返しにして、ラベルのそばの隙間にマイナスドライバーを差し込んでいきます。
差し込む場所によって比較的差し込みやすい場所と難しい場所があるので、差し込みやすい場所を探しつつ行ってください。
▶ 2. HDDの周囲をぐるっと回りながら、隙間をすこしづつ開けていきます。
うまく開かない時は、隙間の部分にマイナスドライバーをグイッとさしこんで、度胸を決めてテコの原理で力を入れてこじ開けるのがコツです。
▶ 3. HDDの裏蓋のラベルの反対側以外の3方向が開いたら、ゆっくりと裏蓋を持ち上げる感じでこじ開けます。
▶ 4. HDDの裏蓋が外せたら、中のHDDをマイナスドライバーを使って取り出します。
▶ 5. HDDの中身を取り出したら、くっついている基盤を取り外します。
▶ 6. 以下の写真は、基盤を外したHDDのSATA接続端子の部分です。
これで分解作業は以上です。
続けて、データ復旧方法の説明に入ります。
6. データ復旧方法
ハードディスクを2.5インチのハードディスク・ケースや、USB接続アダプターに取り付けて、パソコンと接続してみます。
うまくいけば、パソコンから認識できて、データの復旧ができます。
パソコンから認識できなかったり、データの復旧・復元ができないときは、次の記事も参考にしてください。
7. データ復旧できなかった場合は
上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。
素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。
また、「自分で復旧作業をするのは不安なので、最初から専門家に任せたい」という方も、当社までご連絡ください。
連絡先は以下となります。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)