「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」が出た時の対処法
Windowsパソコンの外付けHDDや内蔵HDDで「ディスクの構造が壊れているため、読み取ることができません」とエラーが出た場合の状況の説明と、データ復旧などの対処法を説明します。
1. エラー表示の内容
上記のようなエラー画面が表示されますが、
場所が利用できません
E:¥にアクセスできません。
ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません。
といった表示になります。
このとき同時に「巡回冗長検査CRCエラー」や「ハードディスクの問題が検出されました」といったエラーが表示されることも多いです。
これらのエラーが出た時の対処法は、次のリンク先の記事に記載しています。
2. このエラーが出た時は、どういった状況なのか?
通常は「論理障害」と呼ばれる状況です
ハードディスクの内部には「データ記録領域」と呼ばれる、データを保存する部分があります。
上記の写真では、鏡のように反射している丸い円盤の部分です。
この円盤の部分の内側からぐるぐる回って外周に向かってデータを記録しているのですが、円盤の一番内側には「インデックス情報」が書き込まれています。
この「インデックス情報」とは、「ハードディスクの中のどの部分に何という名前のフォルダやファイルがあるか」を記録したものです。
この「インデックス情報」が何らかのタイミングで壊れてしまうと、ファイルやフォルダそのものは壊れていなくても、どこに何があるかが分からないで、ハードディスクの中が読めなくなってしまいます。
この状態になった時に、「ディスク構造が壊れている」というエラーが表示されるようになっています。
このエラーは「論理障害」と呼ばれていて、データ復旧ソフトを使えば復旧できる場合が多いです。
同時に「物理障害」を起こしている場合もあります
ハードディスクの先頭部分の「インデックス情報」が壊れているだけなら「論理障害」なのですが、ハードディスクのデータ記録領域にキズが付いている「物理障害」を同時に起こしている場合も割と高い確率で起きています。
このキズがついいた状態を「クラスターエラー」と呼びます。
特に、「巡回冗長検査CRCエラー」が出ている場合は、ほぼ確実に「クラスターエラー」が起きています。
さらに、「巡回冗長検査CRCエラー」が出ていなくても、「クラスターエラー」が起きている場合もあります。
「クラスターエラー」が起きている場合にデータ復旧できるかどうかは、キズがどれだけ多く付いているか、が決め手となり、キズが少なければほぼ完璧にデータ復旧できますが、キズが多い場合はフォルダ構成やフォルダ名・ファイル名が再現できなかったり、全くデータが復旧できない場合もあります。
3. やってはいけないこと
ハードディスクにデータを書き込んだり削除する操作を行ってはいけません
ハードディスクにデータを書き込むと、復旧できたかもしれないデータを上書きしてしまう可能性があるので、行ってはいけません。
この記事の後でデータ復ソフトを紹介していますが、必ずエラーが起きているハードディスク以外のところにインストールして使うようにしてください。
さらに、次のコマンドや復旧ソフトは、ハードディスクにデータを書き込むので使ってはいけません。
- chkdsk(Windows標準で使えるコマンド)
- testdisk(データ復旧のフリーソフト)
また、ネットの一部の情報では次の操作を行ったらデータが読めるようになったとありますが、たまたまうまくいっただけなので、普通は絶対にやってはいけません。
- ハードディスクをフォーマットしてから復旧ソフトを使って読み込む
- ハードディスクのパーティション削除してから復旧ソフトを使って読み込む
ハードディスクに長時間負荷をかけてはいけません
復旧ソフトを使ってデータ復旧を行う際には、長くても2-3時間にとどめておてください。
データ復旧できる場合は、それぐらいの時間でも結果が出るのですが、それでも結果が出ないということはクラスターエラーなどの「物理障害」が起きています。
クラスターエラーなどの「物理障害」の場合は、長時間負荷をかければかけるほどハードディスク内部のデータ記録領域にキズが増えていきます。
また、何度も電源を切ったり入れたりすることも負荷をかけてキズを増やす原因なので厳禁です。
4. データ復旧方法
当社がオススメできる、データ復旧の専門家でない個人でもできる安全なデータ復旧方法としては、つぎの2つの復旧ソフトを使った方法です。
上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。
素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。
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