【データ復旧業者が選ぶ】壊れにくい、おすすめのNAS
このページでは、「個人で動画や画像を保存するのにNASを使いたいんだけど、どれがいいのかな?」とか、「職場で複数人で業務データを保存するのにNASを使いたいんだけど、どれがいいのかな?」と言う方の悩みにお答えします。
ページの内容ですが、まずはNASの選び方のポイントを説明してから、次にいくつかの質問に答えると、自動的におすすめのNASが選べるフローチャートを掲載しています。
なお、ここであげているNASは同時アクセス人数が1人〜30人ぐらいまでを想定しています。
もしもそれ以上の大規模ユーザーで使う場合は、実際の使用環境(LAN速度・PC能力・扱うデータ容量等)によって同時使用の負荷のかかり方が変わってきますので、NAS導入実績のあるITベンダーに相談することをおすすめします。
1. NASを選ぶポイントは、この3つ
このページで紹介しているNASは、以下の3つのポイントから選んでいます。
以下からは、各ポイントについて説明します。
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合)
NASは24時間連続して稼働することが多いため、低発熱でなるべく故障しにくいHDDを選ぶ必要があります。
世の中にいくつか「NAS専用」として販売されているHDDはありますが、販売から数年経って最も実績があるのは、以下のウエスタン・デジタル社のRedシリーズです。

私はNAS用やPC内蔵用、一時的な作業用データの保存用として、HDDは全てWD Redを使っています。
100台までは行かないと思いますが、何十台も使ってきてさすがに1台は故障したことがありますが、3年保証内だったのでメーカーで無料交換してくれました。
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1(ミラーリング)に対応しているか
RAIDとは、複数のHDDをまとめて仮想的にHDD1台としてつかう方式のことを言います。
RAIDにもいろいろ種類がありますが、データの消失・破損の危険性や、トラブル発生時のデータ復旧の成功率から、RAID1(ミラーリング)を強くおすすめします。
以下のNASを選べるフローチャートでは、RAID対応機種かどうかで選択できるようにしてありますが、これは予算的な事情やデータの重要性などの事情も考えているためです。
ということで、なるべく最初にRAID1対応のNASを検討するようにしてください。
RAIDについて説明すると長くなるので、詳しいことを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか
NASでは値段と読み書きの処理速度は比例関係にあります。
ケチって安いNASを買ってしまうと、大きなファイルを読み書きしたり、同時アクセス人数が増えると遅くて使ってられない!という状況になります。
よって、仕事で使うなら目一杯買えるだけ高いNASを買うことをおすすめします。
また、同じ予算ならNASの保存容量を増やすよりも、処理職度が速いNASを買うべきです。
補足: HDD搭載済みNASと、ケースのみNASについて
NASには購入時にすでに内蔵HDDが搭載されたものと、購入時にはNASの外部ケースのみで内蔵HDDは自分で用意して設定を行うNASがあります。
日本で売られているNASのほとんど、たとえばバッファローやIOデータのNASはほとんどが前者のHDD搭載済みです。
しかし、バッファローやIOデータ以外のメーカーや海外では、後者のHDDを自分で用意するタイプが主流です。
具体的には、NETGEAR・Synology・QNAPのNASが該当します。
ネットワークやサーバの設定に慣れている人・苦にならない人は、HDDを自分で用意するNASでもいいと思います。
しかし、そうでない人は余計な悩み事を抱えないために、既にHDD搭載済みのNASをオススメします。
(余談ですが、既に完成品で箱から出してポンとつないでそのまま使えるものを、「ポン付け」と呼んだりもします。英語だと「Out of the Box」と言います。)
2. LinkStationとTeraStationの違いは何か?
TeraStationの方が値段が高い分、LinkStatinよりも壊れにくく、処理速度が速くなっています。
また、TeraStationでは簡単に内蔵HDDを取り出せないように、セキュリティ用のカギが付いています。
よって、仕事で使うNASをバッファローの製品から選ぶ場合は、TeraStationシリーズから選ぶことをおすすめします。
個人でNASを場合は、業務で使う場合と比べて負荷が低いのでLinkStationで大丈夫ですが、日常的にひんぱんにNASの読み書きを行う場合はTeraStationにしたほうが無難でしょう。
3. 質問形式で自分に必要なNASが選べるフローチャート
前章で説明したポイント①〜③にのっとって、以下のフローチャートではい/いいえに答えると、オススメのNASが選べるフローチャートを掲載します。
フローチャートのすぐ下から、質問1から質問3)についての補足と、フローチャートの結果のパターンごとにオススメのNASの機種を紹介しています。
各結果にジャンプ
パターンA
IOデータの次の機種がイチオシです。
メーカーの商品説明には「法人向けモデル」と書いていますが、アマゾンで個人でも購入可能です。

↑上記の機種は保存容量が4TBですが、12TB/8TB/6TB/4TB/2TBの中から選べます。
NASを選ぶポイント | 判定 |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | ○ |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ○ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
上記のポイントの他に、NAS本体・内蔵HDDともに3年保証というのも、同類のNASにはない大きなメリットとなっています。
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
パターンB
IOデータの次の機種がイチオシです。
↑上記の機種は保存容量が3TBですが、6TB/4TB/3TB/2TB/1TBの中から選べます。
NASを選ぶポイント | 判定 |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | △ |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ✕ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
①の判定が△なのは、信頼性が高い「ウエスタン・デジタル社」製のHDD搭載を使っていることは明記されていますが、NAS専用モデルではないためです。
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
一方、バッファローで類似の機種をあげると以下の機種になりますが、ポイント①の内蔵HDDが「ウエスタン・デジタル社」と明記されてないためにイチオシから外しました。

↑上記の機種は保存容量が3TBですが、4TB/3TB/2TB/1TBの中から選べます。
NASを選ぶポイント | 判定 |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | ✕ |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ✕ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
パターンC
IOデータの次の機種をオススメします。
この機種は、同時アクセス人数30人ぐらいまでを想定しています。
↑上記の機種は保存容量が8TBですが、16TB/12TB/8TB/6TB/4TB/2TBの中から選べます。
NASを選ぶポイント | 判定 |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | ○ |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ○ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
上記のポイントの他に、NAS本体・内蔵HDDともに3年保証というのも、同類のNASにはない大きなメリットとなっています。
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
パターンD

IOデータの上記の機種をオススメします。
パターンAでオススメしているNASのHDDなし(ガワだけ)です。
NASを選ぶポイント | 判定 |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | – |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ○ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
パターンE
HDDなしのHDD1台内蔵NASの選択肢が殆どないのですが、そこそこ速いCPU搭載の以下の機種をオススメします。
メーカーはSynologyというHDDなしのNAS(自作NAS)では世界的に有名なメーカーです。

判定 | |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | – |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ✕ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
パターンF
以下の機種は、同時アクセス人数40人ぐらいまでを想定しています。
以下でおすすめするNETGEARはHDDなしのNAS(自作NAS)では世界的に有名なメーカーです。

判定 | |
①:NAS専用の信頼性が高いHDDを使っているか(HDD搭載済みNASの場合) | – |
②:データ消失・破損の危険性を下げられるRAID1に対応しているか | ○ |
③:高負荷時でも遅くなりにくい処理速度を持っているか | ○ |
以下のリンクは、メーカー公式サイトの商品説明のページです。
オススメのNASの記事は以上です。
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・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
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