TeraStationのHDD故障時のエラーコードの見分け方と対処法
バッファローのNAS(ネットワーク型HDD)、TeraStationでエラーコードE07,E13,E14,E15,E16,E22,E23,E24が表示された時の、データ吸い出しの成功率、データの吸い出し方、TeraStation本体の復旧方法について説明します。
これは一言で言えば、NAS内蔵のHDDに論理障害または物理障害が起きている状態です。
対象機種は次のとおりです。
- HS-DHTGL/R5シリーズ
(HS-DH4.0TGL/R5、HS-DH3.0TGL/R5、HS-DH2.0TGL/R5、HS-DH1.0TGL/R5) - TS-TGL/R5シリーズ
(TS-2.0TGL/R5、TS-1.6TGL/R5、TS-1.0TGL/R5、TS-0.6TGL/R5、TS-0.3TGL/R5) - TS-HTGL/R5シリーズ
(TS-H6.0TGL/R5、TS-H4.0TGL/R5、TS-H3.0TGL/R5、TS-H2.0TGL/R5、TS-H1.6TGL/R5、TS-H1.0TGL/R5、TS-H0.3TGL/R5) - TS-RHTGL/R5シリーズ
(TS-RH4.0TGL/R5、TS-RH3.0TGL/R5、TS-RH2.0TGL/R5、TS-RH1.0TGL/R5) - TS-XL/R5シリーズ
(TS-X8.0TL/R5、TS-X6.0TL/R5、TS-X4.0TL/R5、TS-X2.0TL/R5) - TS-WXL/R1シリーズ
(TS-WX4.0TL/R1、TS-WX2.0TL/R1、TS-WX1.0TL/R1) - TS-WXL/1Dシリーズ
(TS-WX1.0TL/1D) - TS-IGL/R5シリーズ
(TS-I4.0TGL/R5、TS-I2.0TGL/R5、TS-I1.0TGL/R5) - TS-RIGL/R5シリーズ
(TS-RI8.0TGL/R5、TS-RI6.0TGL/R5、TS-RI4.0TGL/R5、TS-RI2.0TGL/R5、TS-RI1.0TGL/R5)
エラーコードとエラーメッセージは次のとおりです。
パネル上・左 | パエル上・右 | パネル下 |
HD ALL | E07 | All HD Not Found |
RAID Error | E13 | ARRAYx Error |
RAID Arrayx | E14 | Can ’ t Mount |
HDx Error | E15 | Many Bad Sectors |
Hx Error | E16 | HDx Not Found |
HDx Erro | E22 | HD Can ’ t Mount |
HDx Error | E23 | HDx Is Faulty |
SATAx Error | E24 | COMM. Failure |
HDx Broken | E30 | Replace the DISK |
上記以外のエラーコードの場合は、関連する他のページを御覧ください。
データ復旧の成功率
今回のようにTeraStationの内蔵HDDの故障の場合は、RAID構成の種類、HDDの故障の程度、故障の部分によって、データ復旧ができるかどうかは大きく変わってきます。 HDDの故障の場合に重要なことは、「よくわからないなりにいろいろやってみる」ことは、HDDの状態を悪化させることが多いのでご法度です。
HDDに負荷をかけると、壊れたばかりの時は復旧できたはずだったのが状況が悪化したために読めなくなったり、RAID構成のパラメータが削除・上書きされる場合もあります。
以上いろいろと脅かすようなことを書いて来ましたが、ミラーリング(RAID1)の場合は、自分でHDDを取り出してデータを吸い出せる可能性が高いので、後に述べる手順に従ってチャレンジしてみてください。
ミラーリング以外の場合は、あれこれせずに、データ復旧業者に依頼してください。
故障の原因
- 自然故障(使用者のミスがなくても、電気製品である以上、壊れるときは壊れる)
- 強い衝撃(落下、子供が蹴っ飛ばした、など)
- 水没(雨漏りで濡れた、ジュースがかかった、ネコがおしっこした、など)
- 電源の強制終了(停電、電源コードを間違って抜いてしまった、など)
- 落雷による渦電流(夏場は意外とこれが原因で壊れる人が多いです)
ミラーリング(RAID1)構成の場合のデータの吸い出し方
ミラーリングは内蔵する2つのHDDに完全に同じデータを書き込みますが、シンプルなシステム構成です。
問題は、TeraStationがLinuxというWindowsとは違うシステムで動いているので、Linuxのデータを読めるようにしてやる必要が有ることです。
データの吸出しの手順としては、まずはTeraStationからHDDを引っ張りだします。
それから、WindowsパソコンでLinuxを起動して、TeraStationのHDDを外付けとして接続します。
詳しい手順については、別のページにまとめてありますので御覧ください。
ミラーリング(RAID1)以外の構成の場合のデータの吸い出し方
残念ながら、この場合はRAID構成のパラメータを色々と調整しながらデータ復旧する必要があるので、ここのホームページでデータの吸い出し方を解説できるほど簡単ではありません。
よって、当社を含めたRAIDのデータ復旧に対応している業者に依頼してください。
TeraStation本体の復旧方法
冒頭で述べた通り、今回はTeraStationの内蔵HDDの故障なので、メーカー(バッファロー)や購入電器店の保証期間内であれば、無料で修理してくれます。
なお、修理に預けるときには作業上必要ならデータを消去しても良いとする「データ消去同意書」にサインをする必要があるので、修理に出す前にデータの吸出しを行なってください。
保証期間内を過ぎた場合は、内蔵HDDを同じ容量のHDDを買ってきて入れ替えて、RAIDなどの設定をやり直せば使えるようになります。
入れ替え用のHDDはバッファロー純正である必要はなく、電気屋やパソコンショップで安価な自作パソコン用のパーツとして売られているHDDでかまいません。
以上、くれぐれも「必要なデータが復旧できてから」修理に出すなり、HDDを交換してください。
一度失ったデータは、あとから取り戻すことは不可能です。
また、このページの方法でデータ復旧ができない場合は、内蔵HDDに「物理障害」か、「複雑な論理障害(パーティション・ファイル一覧情報破損)」が起きているので、データ復旧を専門に行なっている当社のご利用をご検討ください。
料金やお申込み方法は、以下の通りです。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)