トラブルのあったHDDは精密検査・再フォーマットしてから使うべき
普段からデータ復旧事業をやっている私のところによく寄せられる質問に、「データが読めなくなったHDDを再フォーマットすることができたら、そのまま使ってもいいか?」というものです。
結論から言うと、精密検査をしてOKならば、使っても構いません。
しかし、精密検査で一部でもエラーが出たら、再利用してはいけません。
HDDの精密検査が必要な理由
精密検査を行う目的は、「HDDに機械的故障がないか」を調べるためです。
機械的故障にも種類は色々とありますが、ここではHDDのデータ記録領域にキズなどが付いて書き込みエラーが起きていないか、を中心に調べます。
上記の写真はHDDの内部写真なのですが、丸い円盤状のものが「データ記録領域」で、ファイルやフォルダなどの保存したデータが記録されています。
このHDDのデータ記録領域のごく一部にキズがついた場合、使っているうちに、そこをきっかけにキズがどんどん増えていきます。
機械的故障が自然に直ることは決してありません。
もしもトラブルの原因が、HDDの「機械的故障」であれば、運良く再フォーマットできたとしても、またすぐに同じトラブルが発生します。
また、機械的故障は、物理障害・物理的故障・ハード故障・ハードエラー、などとも言います。
一方、トラブルの原因が「論理的故障」であれば、再フォーマットすれば、トラブルの原因は取り除かれます。
これは、論理的故障は、HDDに記録されているファイル一覧情報やパーティション情報が壊れているなど、記録されているデータの不具合が起きているだけなので、再フォーマットすれば元通りになるからです。
HDDの精密検査と再フォーマットの手順
詳しい手順は別の記事に書いていますので、次の順番で精密検査(番号1と2)と再フォーマット(番号3)を行なってください。
1 | |
2 | |
3 | HDDを再フォーマットする |
何度も繰り返し書いてしつこいのですが、上記の1と2のどちらか一方でもエラーが出た場合は、そのHDDは再利用しないように!
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)