HDDが壊れる主な原因とその対策
HDD(ハードディスク)は、どういった時に壊れるのでしょうか?また、あらかじめどういったことに気をつけて使っていれば壊れにくいでしょうか?
以下に、HDDの壊れる原因と、その対策を挙げていきます。
なお、自然故障、つまり特に問題がない使い方をしていても壊れる場合は除きます。
HDDが故障する主な原因は次の7つです。
1) 落下や転倒などの衝撃による故障
一番多いのは、机やテーブルの上から床に落としたなど、HDDをある程度の高さの所から落とした場合です。
電源が入っていない場合は、高さが20cmぐらいまでであれば壊れることは少ないです。
しかし、50cmぐらいのテーブルから落とした場合は、床がやわらかいカーペットでも壊れる場合があります。
電源が入っている場合は、ちょっと手や足がぶつかって倒れただけでも、壊れことは多いです。
小さい子供がいる家庭は、HDDを置く場所には十分考えた方が良いでしょう。
子供がけっとばしてHDDが壊れたっていう相談も、かなり頻繁にあります。
対処法は?
これら衝撃による故障を防ぐには、HDDを安定した机の上などの場所で使う、子供の通り道の近くに置かない、などです。
2) 停電や誤ってコンセントを抜いた場合による急激な電源遮断
夏場の落雷のシーズンなどの予期せぬ停電で急激に電源が落ちたり、事務所のレイアウト変更などでハードディスクなどの機器の場所を変える場合に、誤って電源を落としてしまうことがあります。
急激な電源遮断は、たった1回だけでも、HDDに致命的な障害(重度の機械的故障)を起こす場合があります。
対処法は?
- NASやサーバーなど、特に重要なデータ保管している機器には、USP(無停電電源装置)を付けて、数十分ほどの停電に耐えるようにする。
- 落雷や停電になりそうな状況になったら、すみやかに機器の電源を落とす。
UPSについては別の記事で詳しく説明しているのでご覧ください。
3) 落雷などによる過電流
落雷の恐ろしいところは、停電による故障と、過電流による故障の2つがあるところです。
どちらも雷がなりだしたら機器をコンセントから抜けばよいのですが、外出や休みの時はそうもいきません。
対処法は?
落雷時の渦電流を防ぐ、「雷サージ付きコンセント」をオススメします。
4) 熱による故障
自作パソコンに多いのですが、PCケースの中にHDDを何台も入れて隙間があまりない場合は、2〜3年あるいはもっと早い時期に熱でHDDが壊れることがあります。
また、真夏の時期に空調の効いていない部屋の中で長時間HDDを使うと壊れることもあります。
対処法は?
これら熱による故障を防ぐには、自作PCにHDDを組み込むときは冷却ファンを入れる、人間が耐えられないような真夏の暑い部屋でHDDを使わない、などです。
「USB扇風機」もオモチャのように見えますが、意外と効果があります。
5) 経年劣化による故障
HDDは内部にモーターが入っていて回転しているため、だいたい5年ぐらいたったら経年変化で壊れるものが多くなります。
もちろん、5年たったらすぐに必ず壊れる訳ではありませんが、「こわれてもおかしくない」ぐらいの気持ちで、データのバックアップをしっかり取っておきましょう。
6) 強い磁気による故障
これはあまりないケースですが、大型のスピーカーの上にHDDを放置して置いたら、しばらくたって読めなくなることがありました。
7) 水にぬれることによる故障
洪水などの自然災害による水ぬれはもちろん、ペットを飼っている人は、ネコやイヌがおしっこをひっかけて壊してしまうこともあります。
その他、急激な温度差のある場所でHDDを持ち運んで、すぐに電源を入れて動かすと、内部で水滴が発生することがあります。
対処法は?
ペットは防ぎ用もないかもしれないので、あらかじめ定期的にバックアップをとっておいたり、HDDをふだんはペットがさわれない場所に保管するのが良いでしょう。
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