Synology社のDiskStationのIPアドレスを固定IPアドレスにする方法
Synology社のNAS、DiskStationのIPアドレスを固定IPアドレスに設定する方法を図解入りで説明します。
スマホやタブレットを使う方法もありますが、ここではWindows/Macといったパソコンから設定する方法を説明します。
なお、NASを固定IPアドレスに設定するメリット・デメリットをまとめた次のページも御覧ください。
1. 今回説明する機器の環境
今回の固定IPアドレスの設定の説明は、以下の機種・ファームウェアバージョンで行います。
紙面の都合上すべての機種の説明は行いませんが、この記事を執筆している2017年3月時点でQNAP社から販売続行しているNASの機種は、基本的にはすべて同じ画面と思われます。
というか、QNAPのOSは「QTS」という名前なのですが、これが同じバージョンだと画面も同じはずです。
ただし、機種が同じでもファームウェアが古い/新しい場合は、このページの説明通りに動かない可能性があります。
- 機種 DS216j
- ファームウェアバージョン 6.1
2. 固定IPアドレスへの設定手順
方法としては2つあります。
上の項目をクリックすると、それぞれの説明まで移動します。
それぞれの方法のメリット・デメリットを表にまとめました。
Synology AssistantとWEB管理画面を使う | WEB管理画面だけを使う | |
メリット |
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デメリット |
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3. Synology Assistant+WEB管理画面を使う方法
次のように設定を変更するものとします。
- 変更前:DHCP
- 変更後:固定IPアドレス(例として、192.168.100.216に変更する)
3-1) アプリの「Synology Assistant」を起動します。
3-2)Synology Assistantが起動したら、表示されているNASから、今回の固定IPアドレスに設定するNASを選んで、上部の「接続」アイコンをクリックします。
3-3) サインインの画面が表示されるので、①IDとパスワードを入れてから、②「サインイン」をクリックします。
3-4) サインインしてからはWEB管理画面だけを使う方法と一緒なので、続きはそちらを御覧ください。
4. WEB管理画面だけを使う方法
次のように設定を変更するものとします。
- 変更前:DHCP
- 変更後:固定IPアドレス(例として、192.168.100.216に変更する)
4-1) ブラウザからSynologyのDiskStationのWEB管理画面を開きます。
4-2) WEB管理画面が開いたら、「コントロールパネル」をクリックして中に入ります。
4-3) 「コントロール・パネル」の画面が表示されたら、「ネットワーク」のアイコンをクリックします。
4-4) 「ネットワーク」の画面に切り替わったら、上のタブの「ネットワークインターフェース」をクリックします。
4-5) 「ネットワークインターフェース」の画面に切り替わったら、「LAN 接続済」となっている行の一番右の下向きの矢印をクリックします。
4-6) 今まで見えなかったネットワーク設定の部分が表示されるのですが、ここに表示されているDHPを固定IPアドレスに変更します。
画面の上の「編集」ボタンをクリックします。
4-7) 「IPv4」の画面が出たら、次のように変更します。
- 変更前:DHCPサーバーのネットワーク設定を自動的に取得する
- 変更後:手動で設定する
4-8) 「手動で設定する」をクリックして編集可能になった部分に、各項目を入力します。
項目 | 設定内容 | 設定例 |
IPアドレス | NASの固定IPアドレスを入れる | 192.168.100.216 |
サブネットマスク | ほとんどの場合は255.255.255.0で良い | 255.255.255.0 |
ゲートウェイ | ルーターのIPアドレスなど | 192.168.100.1 |
DNS Server | ルーターのIPアドレスなど | 192.168.100.1 |
入力したら、「OK」ボタンをクリックします。
4-9) 設定変更を反映させる前に確認の画面、「一部のサービスが一時的に停止します。実行しますか?」と表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。
4-10) 設定変更を反映させるのにしばらく時間がかかります。(1〜2分ほど)
反映が完了したら、新しく設定したIPアドレスでNASのWEB管理画面にログインできるかを確かめてみます。
4-11) 説明は以上です。
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