LinkStation/TeraStation 外付けHDDのフォーマット形式は何を選ぶか
バッファローのLinkStationやTeraStationではUSB外付けハードディスクを接続できますが、いくつかのフォーマット形式があるので、それぞれのメリット・デメリットも含めて、どういった時にどのフォーマット形式を使うのが良いかを説明します。
LinkStation/TeraStationに接続するUSB外付けHDDで使用可能なHDDのフォーマット形式は3つあります。
その3つのうちどれを使えばよいかを簡単に判断できるフローチャートを使って説明します。
1. フォーマット形式を選ぶためのフローチャート
以下の図は「LinkStation外付けHDDのフォーマット選択のためのフローチャート」です。
まずは、このフローチャートを見て、3つのフォーマット形式、「EXT3形式」「XFS形式」「FAT32形式」のどれに該当するかをチェックしてみてください。
図の後には、それぞれの質問(Q1〜Q3)の補足説明があります。
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以下はQ1〜Q3までの補足説明です。
Q1. 最大4GB以上のファイルを使っているか?(使う可能性がある?)
エクセルやワードや画像だけなら問題ないのですが、動画ファイルの場合は4GB以上のファイルサイズになることがよくあります。
フォーマット形式「FAT32」というのは、4GBを超えるサイズのファイルは保存ができません。
Q2. Macのデータも使っている?(使う可能性がある?)
フォーマット形式「FAT32」では、Macの特定の文字を含むファイルが保存できません。
仮に、保存できない文字を含んだファイルを保存しようとすると、エラーが出て処理が途中で止まってしまいます。
Q3. 2004年頃よりも前のLinkStationに接続する?(接続する可能性がある?)
2004年頃よりも前に発売開始されたLinkStation/TeraStationに接続するUSB外付けHDDでは、フォーマット形式「XFS」は認識できません。
該当の機種の外観は次の写真で共通していて、具体的なシリーズ名や型番は以下の表に挙げられた機種になります。
発売年 | シリーズ名 | 型番 |
2003 | HD-LAN | HD-250LAN、HD-160LAN、HD-120LAN、HD-80LAN |
2003 | HD-HLAN | HD-H400LAN、HD-H300LAN、HD-H250LAN、HD-H160LAN、HD-H120LAN |
2003 | HD-HGLAN | HD-HG400LAN、HD-HG300LAM、HD-HG250LAN、HD-HG160LAN、HD-HG120LAN |
2004 | HD-HLWG | HD-H300LWG、HD-H250LWG、HD-H160LWG |
2. 外付けHDDのフォーマットの種類
LinkStation/TeraStationに接続するUSB外付けHDDで試用可能な3つのフォーマット形式、「EXT3形式」「XFS形式」「FAT32形式」についての説明です。
- スマホ使用時は、表は右側へスクロールできます
項目 | EXT3 | XFS | FAT32 |
データの読み書き速度 | 普通 | 速い | 遅い |
Windowsデータの保存 | ◯ | ◯ | ◯ |
Macデータの保存 | ◯ | ◯ | △(エラーが出る時がある) |
Linuxデータの保存 | ◯ | ◯ | △(エラーが出る時がある) |
Windowsパソコンにつないで読み込み | ×(ソフトで可能なときもある – 注1) | ×(ソフトで可能なときもある – 注1) | ◯ |
Macパソコンにつないで読み込み | × | × | ◯ |
Linux起動のパソコンにつないで読み込み – 注2 | ◯ | ◯ | ◯ |
2004年より前の古いLinkStationで読み込み | ◯ | × | ◯ |
注1;WindowsパソコンでEXT3やXFS形式のデータを読むフリーソフト
注2;Linux起動する方法
EXT3形式の弱点
ファイルの数が多くなるとアクセス速度が遅くなりがち
Windowsパソコンにつないで読み込みはできない(ソフトを使って可能なときもある)
Macパソコンにつないで読み込みはできない
XFS形式の弱点
Windowsパソコンにつないで読み込みはできない(ソフトを使って可能なときもある)
Macパソコンにつないで読み込みはできない
FAT32形式の弱点
ファイルサイズが4GB以上の動画ファイルなどは保存できない
MacやLinuxのファイルはファイル名がエラーになって保存できないことがある
3. 読み取り専用のフォーマット形式
LinkStation/TeraStationのUSB外付けHDDのフォーマット実行画面には出てきませんが、あらかじめWIndowsパソコンやMacパソコンでフォーマットしてデータが保存してあるUSB外付けHDDを「読み込み専用」でつなぐことはできます。(データの保存はできません)
新たに書き込みはさせたくないデータを読み込み専用で共有する、といった使い方も良いかもしれません。
- Windows・・・NTFS形式
- Mac・・・HFS+形式
このページの記事は以上です。
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Mac・windows共用しているリンクステーションを「exFAT」でフォーマットしている場合、バックアップ用の外付けHDDのフォーマットについて、①同じ「exFAT」でフォーマットすることができればいいと思うのですが、問題ありますでしょうか?②できないのであれば、「EXT3」「XFS」「FAT2」のどれを選べば良いでしょうか?
リンクステーションでは、exFATが認識出ません。
よって、この記事に載せているフローチャートで判断すると、Mac&Windowsで使う今回については、「XFS」が最もオススメのフォーマット形式になります。
なお、リンクステーションが故障した場合には、Mac&Windowsでは「XFS」は認識できないので、記事中で説明している「注1;WindowsパソコンでEXT3やXFS形式のデータを読むフリーソフト」や「注2;Linux起動する方法」を参考にして、Windowsパソコンで「XFS」形式のHDDのデータを読む必要があります。
その辺りの作業が面倒に思う場合は、とりあえず「FAT32」形式でバックアップ用HDDをフォーマットして、リンクステーションのバックアップが問題なく取れているかを確認した上で使うのが良いと思います。
ただし、記事中でも説明していますが、「FAT32」ではMacのデータではバックアップ時にエラーが出やすいので、正式な運用前にしっかりと動作確認を行ってください。
また、動画データなど4GB以上の大きなデータは「FAT32」では保存できません。
以上です。
ありがとうございました。
初めてましてmoと申します
先日NAS バッファロー LinkStation LS510D0301Gを購入したのですが外付けHDDを増設しようと思っていますが今ある外付けHDDは全てiodetaのものしかありません
LinkStationに他社外付けHDDを増設することはできますか?
やり方があるなら是非教えてください
宜しくお願いいたします
メーカー公式サイトの取扱説明書で、USB外付けHDDのフォーマット方法が記載されています。
以下、そのリンクです。
https://www.buffalo.jp/s3/guide/ls500/jp/99/ja/pc_index.html?Chapter6#h3anc2