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外付けHDD | ディスクはフォーマットされていません | 原因と解決法

いつものように外付けHDDやUSBメモリをパソコンにつなぐと、「フォーマットされていません」「フォーマットする必要があります」「フォーマットしますか?」等と聞かれてパソコンから正常に認識できないことがあります。

絶対にフォーマットしないで下さい!

まずは、「キャンセル」や「いいえ」を押して、フォーマットしないでください。

ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?

ドライブはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?

 

この記事では個人レベルで対応できる対処法を書いていますので、

  • この記事でも対応出来ない場合
  • やり方がいまひとつわからない場合
  • 「早く・確実・安全」にデータ復旧をしたい場合

については、データ復旧の専門家である当社に依頼してもらうことをオススメします。

 

 

1. HDDやUSBメモリはどういう状態になっているか

「フォーマットされていません」というエラーが出るのはどういう状態かというと、「パーティション情報(HDDの設定情報)」や「ファイル/フォルダの一覧情報(インデックス)」が壊れている状態です

この状態を、データ復旧業者がよく使う言葉で言うと、「論理障害」「ソフト的障害」などと言う場合が多いです。

もしも、HDDが全く動かなかったり、USBメモリの内部のICチップが故障している場合は、全く何のメッセージも出ないので、逆に言えばファイルやフォルダそのもの等のデータの本体は無事な場合が多いです。

この場合は、データ復旧業者がよく使う言葉では、「物理障害」「機械的障害」「ハード故障」などと呼ばれます。

「論理障害」「物理障害」については、別途説明しているページもあるので、ご覧ください。

 

ただし、HDDが物理的に壊れかけていて状態が悪くなる進行中の場合にもエラーメッセージが出る場合がありますので、あまりあれこれ試行錯誤せずに、速やかに後でのべるデータ復旧方法を行うか、データ復旧業に依頼することを強く推奨します。

長時間HDDやUSBメモリに負荷がかかった状態が続くと、最終的には全くデータの読み書きができず、データの復旧も絶望的になる時があります。

 

2. HDDやUSBメモリにデータが読み書きできる仕組み

HDDやUSBメモリには、通常のファイルやフォルダの他に、システムの管理情報として以下に記載している「パーティション情報」と「インデックス情報」の2種類の情報が保存されています。(ふだん使用者が意識することはありませんし、意識する必要もありませんが)

2-1. パーティション情報

パーティション情報も詳しく見ると2種類に分けられます。

  • HDDやUSBメモリには必ず1つだけのMBR(マスター・ブート・レコード)
  • 1パーティションに1つづつのPBR(パーティション・ブート・レコード)

これらの情報は、HDDやUSBメモリの中のパーティションの数やパーティションのサイズやパーティション形式(NTFSやFAT32やExFATなど)を含んでいます。

パーティション情報に保存されている情報の内容

  • パーティションの数がいくつあるか、の情報(最大4つまで作成可能)
  • パーティションのサイズ
  • パーティションの形式(NTFSフォーマット、FAT32フォーマット、ExFATフォーマットなど)

 

2-2. インデックス情報

各区画に分けられたパーティションには、「パーティションの中のどこにどのファイルやフォルダがあるか」を収めたインデックス情報が保存されています。

  • NTFSフォーマット・・・MFT(マスター・ファイル・テーブル)
  • FAT32フォーマット・・・FAT(ファイル・アロケーション・テーブル)

インデックス情報に保存されている情報の内容

  • HDDやUSBメモリのどの場所になんというファイル/フォルダが保存されているか、の情報

 

2-3. データの読み書きの仕組み

パソコン使用者がデータを読み書きする場合は、パソコン内部では自動的にこれら2種類の情報を参照しながら行なっています。

しかし、もしもこれらの情報のどちらがかが破損・消失した場合は、パーティション/ファイル/フォルダなどのデータそのものは存在したとしても、パーティション/ファイル/フォルダが保存されてない状態、とパソコンが誤解してしまいます。

そう、こんなふうに

パーティション情報がない!・・・買ってきたばっかりの何もデータが書き込まれてないHDDなのか?

インデックス情報がない!・・・パーティションはあるが、ファイルやフォルダがまだ何も書き込まれていないのか?

と、パソコンが勘違いしてしまうわけです。

 

2-4. ファイル削除やクイックフォーマットの仕組み

ファイル削除の仕組み

HDDなどからファイル/フォルダをゴミ箱から削除した直後は、上記で説明した「インデックス情報」に、削除したファイル/フォルダがあった場所に「ここは上書き可能ですよ!」と情報を書き込んだ状態です。

ファイル/フォルダを直接削除しているわけではありません。

しかし、パソコンに新たにデータを書き込む場合には「ここは上書き可能ですよ!」とインデックス情報にが変わっているので、じきにデータが上書きされていきます。

つまり、ファイル/フォルダを削除した直後で、新たにデータを上書きしてなければ、データ復旧できるということです。

クイックフォーマットの仕組み

クイックフォーマットも上記のファイル削除の仕組みと考え方は似ています。

つまり、クイックフォーマットというのはデータを全部削除するのではなく、インデックス情報に「このパーティションの中は全部データの書き込みができますよ!」と書き込んだだけの状態です。

よって、クイックフォーマット直後にはファイル/フォルダなどのデータの実体は削除されずにそのまま残っています。

しかし、新たにデータを書き込み時にはデータが上書きされていきます。

 

3. この現象が起きる原因・防止法

では、なぜ「パーティション情報」や「インデックス情報」が壊れてしまったのでしょうか?

よくある原因としては、以下の様なケースがあります。

USBの安全な取り外しをしなかった

HDDやUSBメモリをパソコンからいきなり抜くと、インデックス情報やパーティション情報が壊れることがあります。

特に、FAT32形式のフォーマットのHDDやUSBメモリは壊れやすいです。

防止法

いきなりパソコンから抜かずに、「USBの安全な取り外し」を行なってから、抜くようにしてください。

正しいやり方については、以下の富士通のサイトを御覧ください。

 

衝撃を与えてしまった

小さい子供がいる家庭でありがちなのは、子供が蹴っ飛ばしてから、エラーメッセージが出るようになったケースが多く見られます。

また、電源を入れたHDDを使用中に肘で強い衝撃を与えてしまった、という話も聞きます。

さらには、HDDを机から落としてしまった場合もあります。

防止法

子供の通り道や手の届くところにパソコンやHDDを置かない、HDDが手などにあたらないように少し離れた場所に置く、HDDを机の上に置くときは、なるべく落ちにくい場所に置く。

 

経年劣化でデータの読み書きができなくなった

買ってから5年以上ぐらい経ったHDDやUSBメモリで見られるケースです。

いきなり壊れるのではなく、HDDやUSBメモリのデータ記録領域にエラーの部分が少しづつ増えていって、ある日「フォーマットされていません。フォーマットしますか?」といったエラーが出る場合もあります。

防止法

目安として、3〜5年以上経ったHDDやUSBメモリは壊れる確率が高くなりますので、買い替えてデータを移し替えることを検討してください。

 

4. データの復旧方法

HDDの故障の程度が軽ければ、以下のソフトを使うことでデータを取り出すことができます。

まず、以下のリンク先の記事で紹介している「Recuva」というフリーソフトは英語版ですが、リンク先のページではスクリーンショットを使いながら説明しています。

次に、フリーソフトではありませんが、以下のリンク先では日本のソフトメーカーから出ている「ファイナルデータ」というソフトの「体験版」の使い方を紹介しています。

まずはこの体験版でデータ復旧できそうかどうかを試して、できそうなら有料ソフトを購入、という流れになります

 

5. データ復旧できなかった場合は

若い医者

上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。

素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。

また、「自分で復旧作業をするのは不安なので、最初から専門家に任せたい」という方も、当社までご連絡ください。

連絡先は以下となります。

当社のデータ復旧のご案内

データ復旧料金は容量・症状に関係なく定額
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)

・HDD:33,000円
・NAS:55,000円

(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)

外付けHDD | ディスクはフォーマットされていません | 原因と解決法” に対して2件のコメントがあります。

  1. 佐藤 誠 より:

    外付け型HDDでバッファロー製HD-HSSU2型です。
    最近はPCを通電してない場合にも勝手にHD-HSSU2に通電し
    作動している模様です。でもPCを通電しても認識しません。
    「フォーマットしますかと」と表示されます。
    12月10日現在HDDの使用量は1TB(931GB)に対して
    使用量は275GBで空き容量は656GBです。

    1. yamafd より:

      データ復旧の依頼をご検討中でしょうか?そうであれば、メールで見積もりを送ります。(非表示のメールアドレス宛へ)

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