【図解】Windows 10とWindows 7のプロダクトキーの確認方法
Windowsの再インストール・新規インストールを行うときには「プロダクトキー」の入力が必須となりますが、「プロダクトキー」が書かれた書類が紛失してわからない、といった場合があります。
ネットでは「プロダクトキー」を調べる方法がいくつか紹介されていますが、Windows 10を使っている人で、Windows 7/8/8.1から「Windows 10の無償アップグレード」を行っている場合は注意が必要です。
このページでは、「Windows 10の無償アップグレード」の注意点も含めて、「プロダクトキー」の調べ方を紹介します。
1. Windows 10の「プロダクトキー」をめぐる、厄介な状況
これは、元々Windows 7/8/8.1を使っていて、無償アップグレードでWindows 10にアップグレードをした人だけ注意してもらいたい内容です。
無償アップグレードを使用しなかった人は、ここは飛ばし読みしてください。
無償アップグレードとは、Windows発売元のマイクロソフトのキャンペーンで、2015年7月29日から2017年12月31日まで、Windows 7/8/8.1ユーザーは無料でWindows 10にアップグレードできたことを言います。
アップグレード前のWindows 7/8/8.1にヒモ付けられていた「プロダクトキー」は、Windows 10にアップグレード後には全て共通の「プロダクトキー」に置き換えられてしまいます。
この共通の「プロダクトキー」のことを、「ジェネリックキー」と呼ぶ場合もあるようです。
全てではありませんが、手元にあるPCで確認できたものを一例として上げます。
製品 | 共通のプロダクトキー(ジェネリックキー) |
---|---|
Windows 10 Home |
|
Windows 10 Pro |
|
Windows 10 Enterprise |
|
最初からWindows 10だった場合は問題ないのですが、「Windows 10の無償アップグレード」でWindows 10にバージョンアップした場合は上記の点に注意してください。
2. 「プロダクトキー」がわからないときに調べる王道の方法
Windowsのコマンドや、フリーソフトで「プロダクトキー」を調べる方法がいくつかありますが、やはり最も確実なのは「プロダクトキー」が書かれたラベルや書類を探すことです。
具体的には、次の場所に「プロダクトキー」が記載されています。
2-a. Windows 10/8/8.1
2-a-①. パソコンメーカーのパソコン
最初からWindows 10/8/8.1がインストールされたパソコンメーカーのパソコンでは、パソコンの内部に「プロダクトキー」が記載されていて確認できません。
よって、Windowsの再インストールの時に「プロダクトキー」の入力を求められることはありません。
2-a-②. Windowsのパッケージを単体で購入したとき
Windowsのパッケージに「プロダクトキー」を記載したカードが付属しています。
以下はそのサンプルです。
2-a-③. Windowsのパッケージをダウンロード販売(デジタル配信)で購入したとき
領収書のメールに「プロダクトキー」が記載されています。
以下はそのサンプルです。
2-b. Windows 7
2-b-①. パソコンメーカーのパソコン
パソコン本体、たとえばノートパソコンなら底面、デスクトップパソコンなら側面や背面に「プロダクトキー」を記載したシールが貼り付けられています。
以下はそのサンプルです。
2-b-②. Windowsのパッケージを単体で購入したとき
Windowsのパッケージに「プロダクトキー」を記載したシールが貼り付けられています。
以下はそのサンプルです。
3. Windows標準ツールの「 コマンドプロンプト」や「Windows PowerShell」を使って「プロダクトキー」を調べる方法
この方法は、メーカー製PCで、なおかつ最初にWindows 8以降(8/8.1/10)がインストールされていた機種のみ使える方法です。
理由は、Windows 8以降のメーカー製PCでは、PCの内部の基盤(=マザーボード)に「プロダクトキー」が記録されていて、ここで紹介する方法はそれを読み取るからです。
よって、メーカー製PCでもWindows 7以前(Vista/XPなど)や、全ての自作PCでは、マザーボードに「プロダクトキー」が記録されていないので、この方法は使えません。
これらの機種の場合は、次の章の「4. フリーソフトの「ProductKey」なら確実に「プロダクトキー」がわかった!」が使えます。
前置きが長くなりましたが、「コマンドプロンプト」と「Windows PowerShell」を使った方法を説明します。
3-a. 「コマンドプロンプト」を使って「プロダクトキー」を確認する方法
以下は、例としてWindows 10の画面を使って説明します。
▶ Windowsのスタートメニューから、「Windowsシステムツール」の中にある「コマンドプロンプト」を選択します。
▶ 以下のように「コマンドプロンプト」が起動したら、実行したいコマンドの次の文字をコピーしておきます。
以下の1行です。
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey
▶ コピーしておいたコマンドの文字を「コマンドプロンプト」にペースト(貼り付け)します。
キーボードショートカットの「Ctrl」+「V」が簡単ですが、「コマンドプロンプト」のメニュー画面からもペースト出来ます。
その場合のやり方は、以下の画面のように左上の「コマンドプロンプト」の文字の左にあるアイコンをクリックして表示されるメニューから行います。
▶以下の画面のように実行したいコマンドの文字が入力できたら、キーボードの「Enter」キーを押下してコマンドを実行します。
▶ うまくいけば、マザーボード上のプロダクトキーが表示されます。
以下の画面ではセキュリティの関係上、一部をモザイク表示にしていますが、赤い下線の「HQ7XN-TP4YK-VFJH8-DYHF9-?????」がマザーボード上のプロダクトキーです。
以下の画面のように、エラーが出たり「無効なクエリです」と表示される場合は、Windows 8以降のメーカー製PCではない、ということになるので、次の章で紹介している「4. フリーソフトの「ProductKey」なら確実に「プロダクトキー」がわかった!を試してください。
3-b. 「Windows PowerShell」を使って「プロダクトキー」を確認する方法
以下は、例としてWindows 10の画面を使って説明します。
▶ Windowsのスタートメニューから、「Windows PowerShell」の中にある「Windows PowerShell」を選択します。
▶ 以下のように「Windows PowerShell」が起動したら、実行したいコマンドの次の文字をコピーしておきます。
以下の1行です。
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey
▶ コピーしておいたコマンドの文字を「Windows PowerShell」にペースト(貼り付け)します。
キーボードショートカットの「Ctrl」+「V」が簡単ですが、「コマンドプロンプト」のメニュー画面からもペースト出来ます。
その場合のやり方は、以下の画面のように左上の「コマンドプロンプト」の文字の左にあるアイコンをクリックして表示されるメニューから行います。
▶以下の画面のように実行したいコマンドの文字が入力できたら、キーボードの「Enter」キーを押下してコマンドを実行します。
▶ うまくいけば、マザーボード上のプロダクトキーが表示されます。
以下の画面ではセキュリティの関係上、一部をモザイク表示にしていますが、赤い下線の「HQ7XN-TP4YK-VFJH8-DYHF9-?????」がマザーボード上のプロダクトキーです。
以下の画面のように、エラーが出たり「無効なクエリです」と表示される場合は、Windows 8以降のメーカー製PCではない、ということになるので、次の章で紹介している「4. フリーソフトの「ProductKey」なら確実に「プロダクトキー」がわかった!を試してください。
4. フリーソフトの「ProductKey」なら確実に「プロダクトキー」がわかった!
Windowsの「プロダクトキー」を調べられるフリーソフトをググると、次の2つが紹介されている場合が多いです。
機能はどちらも同じですが、ここでは前者の「ProductKey」の方をイチオシでオススメします。
理由は、後者はソフトの終了時に毎回10秒ほど「募金お願い」の表示が出て、ちょっとイラッとするからです。
では、前者の「ProductKey」の使い方を軽く説明します。
▶ 以下のリンクをクリックして、「ProductKey」の公式サイトのダウンロードページを開きます。
▶ 以下の画面のように、ダウンロードページにはいくつかのリンクがありますが、一番上の「Download ProductKey (In Zip file)」をクリックして、ファイルをダウンロード(保存)してください。
2番目に64ビットらしい表記がありますが、1編目のものでも64ビット・32ビットの両方動きます。
▶ ファイルがダウンロード(保存)できたら、ダブルクリックで開いて適当な場所に「展開」します。
▶ ファイルの展開が完了したら3つのファイルが表示されますが、「種類」が「アプリケーション」の「ProductKey」のアイコンをダブルクリックして起動します。
アイコンがカギの形になっているものです。
▶ 以下の画面のように、Windowsのプロダクトキーが表示されます。
表示内容は3パターンあります。
パターン①:Windows 7以前(Vista/XPなど)のメーカー製PCや、全ての自作PCの場合
メーカー製だろうと自作PCだろうと、以下のような表示になります。
パターン②:Windows 10/8/8.1のメーカー製パソコンで、Windows 10の無償アップグレードを行っていない場合
上段と下段のプロダクトキーが、全く同じになります。
上段の「Windows(BIOS OEM Key)」が、PCのマザーボード上のプロダクトキーです。
下段の「Windows 10 Home」(PCによって別の表示もあり)が、Windowsのプロダクトキーです。
パターン③:Windows 8/8.1のメーカー製パソコンで、Windows 10の無償アップグレードを行った場合
上段と下段のプロダクトキーが異なります。
上段の「Windows(BIOS OEM Key)」が、PCのマザーボード上のプロダクトキーです。
下段の「Windows 10 Home」(PCによって別の表示もあり)が、Windowsのプロダクトキーですが、「ジェネリックキー」という無償アップグレード用の一律のキーに置き換わってしまっています。
Windows 8以降のメーカー製PCで、Windowsの再インストールでもプロダクトキー入力は不要なので実害はあまりないと思いますが、もしも何らかの要件で必要な場合は、上段の「Windows(BIOS OEM key)」が本来のプロダクトキー、とおぼえておいてください。
▶ 余談ですが、ここで紹介したアプリの「ProductKey」では、以下の画面のようにWindowsの他にマイクロソフト・オフィスの「プロダクトキー」も表示されます。
マイクロソフトの製品のプロダクトキーは、英数字5文字が5個、全部で25文字となります。
▶ Windowsの「プロダクトキー」の確認方法は以上です。
おすすめのパソコン
Windows 7のサポート終了で、Windows 10のパソコンに買い換えよう、という人も多いことと思います。
そこで、私が今まで数日間以上使う機会があったパソコンで、「これはいい!」と思って、他の人にもおすすめできるものを2つ紹介します。
Microsoft Surface Laptop 4
MacBookのようなデザイン性に優れていて、キーボードやトラックパッドも使いやすいです。
マイクロソフト・オフィスがついているのも、ポイント高いです。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)
前略、色々探ってみて、貴殿のサポートページに辿り着き、早速試したら上手く出来ました。貴殿のサポート内容は詳細に解説してあり、素人の自分には一番分かり易く、且つ正確な情報が、望み通りの結果が出ました。大変勉強になり、有難う御座いました。感謝申し上げます。
cazuさん
コメント頂き、ありがとうございます。
わりと何気なく書いたページですが、そこそこアクセス数もあり、世間にはプロダクトキーで困っている人が結構いるんだなぁ、と思いました。
初めまして。お教え下さい。
プロダクトキーがわからないのでインターネットで調べていたらこのサイトを探し当てました。
ダウンロードして展開をしてもアプリケーションのProductKeyが見当たりません。
判る範囲でお教え下さい。
林さん
コメントありがとうございます。
この記事については、現在リライトの作業を行っていますので、数日お待ちください。
お問い合わせ内容について分かり次第、このコメント欄で連絡します。
以上です。
なぜ削除されるのか判りました。セキュリティ対策ツールソフトが入っていた為、怪しいサイトということで削除されました。
セキュリティ対策ツールソフトを解除してProductKeyを展開しても大丈夫でしょうか。
ネットで検索してみると、ウイルスチェックに引っかかったという報告はありますが、実害で何かあったという報告はないので、100%安全とは言い切れませんが、まあ大丈夫かな、とは思います。
最終判断は、自己責任でお願いします。
一度、自己責任において実行して診ます。
忙しい中有難う御座いました。
初めまして。お教え下さい。
インターネットで調べて当サイトからダウンロードして展開、表示することに成功しましたが、下記の結果で「 not found」になりました。判る方法がありましたらお教え下さい。
Windows 7 Enterprise 55041-049-9477717-86413 Product key was not found C:\Windows Service Pack 1 7601 ABC-PC 2019/06/13 20:59:35
先日のWindows10 1909アップデートからこのProductKeyツールは使えなくなっているようで
自作PCは共通のプロダクトキー(ジェネリックキー)が表示されてしまいます。
検証情報です。
情報ありがとうございます。
検証してリライトします。
追記です。
手元に、DSP版のWindows 10Homeの1903があったので、1909にアップデートして、ProductKeyの動作を検証しました。
その結果、1903から1909にアップデートしても、Windows 10 Homeのプロダクトキーは同じでした。
引き続き、調査を続けます。
(参考資料)
(1) 1903スクリーンショット:
https://datarescue.yamafd.com/wp-content/uploads/2019/11/productkey_1903.jpg
(2) 1909スクリーンショット:
https://datarescue.yamafd.com/wp-content/uploads/2019/11/productkey_1909.jpg
お陰様で「ProductKey」のソフトの実行によって、Windows(BIOS OEM Key)を見つけることができました。有難うございます。感謝でいっぱいです。
さて、Windows7をわけあって仮想マシンとしてインストールした際に、Windowsのライセンス認証が必要との事ですが、この出てきたKeyを入れようとすると、「使えないKey」と出てきて先に進めません。ちなみに、”N”が入力できませんが、他にも入れられないKeyがあるようです。こういう時は、どうすれば良いのでしょうか?
ついでの質問で申し訳ないですが、わかりましたらご教授をお願いします。
オフィスのプロダクトキーが判らなくなり、検索していてココへ辿り着きました。ご紹介あったURL http://www.nirsoft.net/utils/product_cd_key_viewer.html#DownloadLinks から
「ProductKey」をDLしたところ、ノートンが「解凍」⇒「展開」する間もなく、produkey.exe ?ファイルを削除してしまい、実行することができません。何度やっても結果は同じでzipファイルを、DLした直後(ほぼ同時)に~.exeを削除するみたいです・・・。
ノートンのウイルスチェックにひっかかってるようなので、あくまでも自己責任でノートンを一時停止するか、ノートンが入っていないパソコンでダウンロード&解凍してみてください。