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NASの分解方法 IOデータ HDL-GT/GTRシリーズ

IOデータ HDL-GTR

今回は、2007〜2012年ごろまで発売されていた、IOデータのLANDISK「HDL-GT/GTRシリーズ」の分解方法を写真付きで説明します。

このNASはカギでロックが掛けられるので、カギがないとHDDが取り出せないのですが、その場合でもHDDを取り出せる方法を紹介します。

HDDを取り出せた場合、データの復旧・復元ができるかどうかは、RAID構成情報が壊れていないか・物理障害が起きていないか、にかかっています。

「物理障害」の言葉の意味が気になる方は、以下のリンク先の記事をご覧ください。

1. 主な仕様

  • 発売時期;2007年〜2012年頃まで
  • インターフェース;Ethernet接続
  • 内部HDDの形式;3.5インチのSATAが4台
  • 初期RAID設定; RAID5
  • 機能上の特徴;RAID0/5/10が設定できる。HDL-GTRシリーズは暗号化ボリューム機能付き。
  • 外見上の特徴:黒い筐体に4本のHDDが前面から見える

2. 外観写真

IOデータ HDL-GTR

3. 分解難易度

5段階評価の1
5段階評価の3
  • 難易度:カギがある時1、ない時3(5段階で1が最も簡単、5が最も難しい)
  • ロックが掛かっている場合はカギで開けるだけ。カギがなくても筐体のネジ4本外して分解すればOK

4. 対象型番

HDL-GTシリーズ(スタンダードモデル)

型番容量
HDL-GT4.04TBブラック
HDL-GT3.03TB
HDL-GT2.02TB
HDL-GT1.61.6TB
HDL-GTR1.01TB

HDL-GTRシリーズ(暗号化ボリューム機能付きモデル)

型番容量
HDL-GTR4.04TBブラック
HDL-GTR3.03TB
HDL-GTR2.02TB
HDL-GTR1.01TB

5. 分解手順(カギがない場合)

5-1. 用意するもの

プラスドライバー

プラスドライバーが1本必要です。

100均の安物でも構いません。

5-2. ケース分解の手順

それでは実際に、ケースを分解してHDDを取り出していきます。

▶ 1. NASの正面の4つあるHDDスロットのリリースボタンを右にずらしてUNLOCK(ロック解除)にしておきます。

LANDISK HDL-GT

▶ 2. NASの背面で、以下の写真で丸で囲んだ4箇所のネジを外します。

LANDISK HDL-GTの背面

▶ 3. 以下の写真を参考にしながら、NASの外部ケースを背面に向かってずらして取り外します。

LANDISK HDL-GTの外部パネルを外す

▶4. 以下の写真は、外部ケースが取り外せたところです。

LANDISK HDL-GTの外部パネルを外す

▶5. 以下の写真でちょっと見づらいかもしれませんが、NASのカギ穴の裏辺りにある、四角で囲んだ長い鉄の棒を下に向かって押し下げます。

この鉄の棒は、次の写真で写っているバネで上に持ち上げられていて、そのときにHDDのカートリッジをロックした状態にしています。

よって、この鉄の棒を押し下げると、HDDのカートリッジのロックが解除される、というわけです。

LANDISK HDL-GTの内部
LANDISK HDL-GTの内部

▶ 6. さきほど説明した鉄の棒を押し下げながら、4つのHDDのカートリッジを1つづつ取り外します。

LANDISK HDL-GTの内部
LANDISK HDL-GTのHDDカートリッジ取り外し

▶7. HDDカートリッジが取り外せたら、以下の写真の丸で囲んでいる5箇所のネジを外します。

LANDISK HDL-GTのHDDカートリッジ
LANDISK HDL-GTのHDDカートリッジ

▶ 8. 以下の写真は、取り出したHDDの接続端子の部分です。

LANDISK HDL-GTのHDD
LANDISK HDL-GTのHDD

これで分解作業は以上です。

続けて、データ復旧方法の説明に入ります。

6. データ復旧方法

NASのHDDのデータ復旧については、以下の記事で説明していますので御覧ください。

ハードディスクを3.5インチのハードディスク・ケースや、USB接続アダプターに取り付けて、パソコンと接続してみます。

HDDが4つあるので、ハードディスク・ケースやUSB接続アダプターも4つ必要です。

うまくいけば、上記の記事の方法でパソコンから認識できて、データの復旧ができます。

一方、以下のUSB接続アダプタはHDDがむき出しになってしまいますが、自作パソコンユーザーなどひんぱんにHDDの取り出しを行う人は、一つ持っておくと便利です。

7. データ復旧できなかった場合は

若い医者

上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。

素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。

また、「自分で復旧作業をするのは不安なので、最初から専門家に任せたい」という方も、当社までご連絡ください。

連絡先は以下となります。

当社のデータ復旧のご案内

データ復旧料金は容量・症状に関係なく定額
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)

・HDD:33,000円
・NAS:55,000円

(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)