▶ アップデート用のプログラムがダウンロードされたら、ダブルクリックして圧縮ファイルをdmgファイルに復元します。
▶ dmgファイルに復元が完了したら、ダブルクリックしてマウントします。
▶ しばらくすると、dmgがマウントされて以下のような「update」というファイル名のアップデート専用アプリが表示されます。
バッファローのNAS製品、LinkStation/TeraStationのファームウェアのアップデート(更新)についてのブログ記事です。
通常は直結してアップデートをすることはないのですが、LinkStation/TeraStationが「EMモード」などの異常事態には、この方法で復旧する場合があります。
また、このページでは、MacとLinkStation/TeraStationを直結して、ファームウェアのアップデートを行う手順を、スクリーンショットなども使ってわかりやすく説明しています。
Windowsについては別ページで説明していますので、そちらを御覧ください。
なお、以下の説明では、LinkStationのLS-WVLシリーズをサンプルとして使っていますが、その他の機種でも細かい部分の違いはあっても、作業の流れは同じです。
また、以下にこのページの関連記事のリンクを貼っておきますので、必要に応じて参照してください。
この操作を行う大前提として、アップデートで使うMacは、有線LANが使えることが必須条件となります。
Macに有線LAN端子がない場合は、次にあげるようなUSB端子に差し込むLANアダプタを使って、有線LANが使えるようにしてください。
以下のアダプタはドライバのインストールが必要で、macOS(OS X)10.10 Yosemite以降に対応しています。
以下のアダプタはMacはドライバレスで使えるとのことですが、実物を入手して確認しておりません。
また、MacとNASを直結するためのLANケーブルも用意してください。
以下にLANケーブルの製品情報をあげていますが、そのへんにあるありきたりのLANケーブルでかまわないので、手元にあればわざわざ買う必要はありません。
このアップデート方法では「Nasnavigator2」を使うので、あらかじめ「Nasnavigator2」がインストールされている必要があります。
まだインストールしてなかったら、バッファローの公式サイトからダウンロードしてインストールして下さい。
▶ バッファロー公式サイトの「ソフトウエアダウンロードサービス」をWebブラウザで開きます。
▶ ページが開いたら、一覧表の中からアップデートを行うLinkStation/TeraStationの機種を探します。
今回は説明用のサンプルとして、LS-WVLシリーズを探してみたいと思います。
▶ ダウンロード可能なソフトがいくつか表示されます。
今回はMacs用のアップデート専用アプリをダウンロードするので、以下の画面では下段の矢印の「LinkStationシリーズファームウェアアップデーター(Mac)」をクリックします。
▶ 画面が切り替わったら、画面の一番下までスクロールして、「ダウンロードソフトウエア使用許諾契約に同意してダウンロードする」の部分を探します。
▶ 「ダウンロードソフトウエア使用許諾契約に同意してダウンロードする」の部分をクリックして、ダウンロードを開始します。
▶ アップデート用のプログラムがダウンロードされたら、ダブルクリックして圧縮ファイルをdmgファイルに復元します。
▶ dmgファイルに復元が完了したら、ダブルクリックしてマウントします。
▶ しばらくすると、dmgがマウントされて以下のような「update」というファイル名のアップデート専用アプリが表示されます。
▶ ここまでの作業が完了したら、まだアプリは実行しません。
実行前にやることがまだあるので、いったん次に説明する別の作業に移ります。
この手順では、おおまかな流れは次のようになります。
ポイントは、2番目のネットワーク情報を忘れないように紙にメモ書きしておくことと、4番目の元に戻すことです。
これらをミスってしまうと、Macがネットワークにつながらなくなるので、注意が必要です。
以下から、具体的な操作方法の説明です。
▶ 作業に使うMacと、アップデートを行うLinkStation/TeraStationの両方の電源を落として、有線LANケーブルで接続してから、両方の電源を入れます。
▶ Macの中のNasnavigator2を起動して、アップデートを行うLinkStation/TeraStationの次の2つのネットワーク情報を調べて紙などにメモしておきます。
メモが済んだら、Nasnavigator2は終了して構いません。
調べ方は、Nasnavigator2でアップデートを行うLinkStation/TeraStationを選択すると、次のように画面に表示されます。
次の例では、「IPアドレス:169.254.115.113」「サブネットマスク:255.255.0.0」となっています。
ここからはMacのネットワーク情報を変更する作業に入ります。
変更前のネットワーク情報がわからくなって元どおりのネットワーク情報に戻せなくなると、Macがネットワークにつながらなくなるので注意してください。
また、以下の説明ではmacOS 10.12 Sierraの画面を使っています。
▶ Macの「システム環境設定」を開きます。
▶ 「システム環境設定」が開いたら、「ネットワーク」をクリックします。
▶ 「ネットワーク」が表示されたら、まず左側のネットワーク一覧から有線ALNを選んでから、次に右に表示されている項目を紙にメモしておきます。
家庭で使ってるMacのほとんどと、職場のMacの多数は、図のように「DHCPサーバを使用」になっていると思います。
「DHCPサーバを使用」になっている場合は、メモを取る必要はありません。
ただし、職場のMacでは職場によっては「DHCPサーバを使用」ではない場合があるので、この場合はメモを取るのは必須です。
▶ いよいよ、ネットワーク情報を一時的に変更する作業を行います。
事前にNasnavigator2を使って、LinkStation/TeraStationの「IPアドレス」「サブネットマスク」を調べていると思うので、その情報を元に入力する値を決定します。
以下のサンプル画面では、Nasnavigator2で調べた情報を元にしています。
<元になった情報>
🔽
<元になった情報を使って、入力する値を決定する。>
項目 | 入力内容 | 入力例 | |
---|---|---|---|
1 | IPv4の設定 | 手入力 | 手入力 |
2 | IPアドレス | Nasnavigator2で調べたLinkStation/TeraStationのIPアドレスの末尾を+1または-1して入れる | 169.254.115.114 |
3 | サブネットマスク | Nasnavigator2で調べたサブネットマスクそのまま入れる | 255.255.0.0 |
4 | ルーター | Nasnavigator2で調べたLinkStation/TeraStationのIPアドレスそのまま入れる | 169.254.115.113 |
5 | 適用ボタン | – | 入力完了後にクリックする |
🔽
<実際に値を入力する>
▶ ネットワーク情報を変更したら現在開いているネットワーク設定の画面は消さずにMacの画面の端にでも置いておいてください。
というのは、ファームウェアのアップデート後にまた同じ画面を開いてもとに戻すためです。
▶ この後は引き続いてファームウェアのアップデートを行います。
▶ マウントされたdmgのにあるアップデート専用プログラム、「update」をダブルクリックで実行します。
▶ 以下のように「開いてもよろしいですか?」と表示されたら、右下の「開く」のボタンをクリックします。
▶ 以下のように「ファームウェアアップデート」の画面が表示されたら、左上のアップデート対象のLinkStation/TeraStationを確認してから、右下の「ファームウェア更新」ボタンをクリックしてアップデートを実行開始します。
もしもアップデート対象が表示されない場合は、画面左下の「再検索」のボタンをクリックしてみてください。
▶ 管理者パスワードを入れる画面が出るので、パスワードを入力してから「OK」ボタンをクリックするとアップデートが開始されます。
パスワードがわからない場合は、初期値から変更をしていなければ「password」のはずです。
▶ 以降は画面の指示に従ってアップデートを進めてください。
このあとは、一時的に変更したMacのネットワーク情報を元に戻す作業を行います。
▶ Macの画面の端に置いておいたネットワーク設定の画面で、現在の一時変更状態を元の状態に戻します。
<一時変更状態>
🔽
<一時変更前の状態>
▶ 直接接続してアップデートを実行する手順の説明は、ここまでです。
対処法については、以下のリンク先で紹介していますので、御覧ください。
また、当社でLinkStationのデータ復旧も行っています。
詳しくは以下をご覧ください。