「データ復旧業者によって、なんでこんなに料金に差があるのか？」という質問を非常によく受けますので、わたくしデータ復旧業者がその理由を説明します。

場合によっては、高い業者で40-50万、安い業者で3万だったりします。

1. データ復旧料金はどうやって決まるか？

ちょっと考えればわかりますが、データ復旧作業というのは材料を仕入れたりといったことがほぼ必要ありません。

そこで、データ復旧業者が復旧料金を決める時は、次のような考え方に基づきます。

• 自社でかかる費用の積み上げで、損をしない・利益が出るように料金を決定する

もちろん同業他社の料金体系も調査して参考にしますが、自社が赤字になったら元も子もないので、ベースの考え方は上記の通りです。

2. データ復旧業者の費用構造について

データ復旧業者でかかる費用で、金額が大きなものは次の4つです。

• 広告宣伝費
• 人件費
• 事務所家賃
• データ復旧機材・先行技術研究費

同じようなデータ復旧の見積もりを依頼しても、業者によって料金が大きく違うときは、上記4つのかかっているコストが大きく違うからです。

なかでも、最初の「広告宣伝費」のインパクトが最も大きいです。

業者によって、コストの多い・少ないの差が最も出やすいのもここです。

3. 広告宣伝費

データ復旧は近所の電気屋やネット通販では売っていません。（当たり前ですが）

よって、データ復旧が必要になった人は、インターネットの検索で業者を探します。

そのため、どうやってお客さんの検索に引っかかるかがデータ復旧業者の生死が掛かっていると言っても過言でもありません。

3-1. 検索の広告（PPC）

ヤフーやグーグルの検索をした時に、検索結果の上や右に広告が表示されます。ああいった広告はPPC（ペイ・パー・クリック）と言って、クリックされてリンク先の広告出稿者のサイトが表示されたら広告料金がかかるようになっています。

PPCの広告料金はオークション制になっていて、基本的には単価を高く設定すればするほど上に表示されます。

データ復旧関係のPPCのワンクリックあたりの単価は500円ぐらいから、検索上位なら2,000円以上かかることもあります。

3-2. サイト構築費・運用費

写真をたくさん使った見栄えの良いサイト、データ復旧依頼者の顔写真入りのユーザーの声が載ったサイト、パソコン以外にスマホ専用のサイト、これらのサイトを作るには、何百万〜何千万といった費用がかかります。

また、サイトは作ったら終わりではなく、開設している間はサーバー代やサイト運用会社への運用費、SEO対策費用もかかります。

4. 人件費

人件費と言っても、実際にデータ復旧を行う技術者だけでなく、電話での問い合わせに対応したオペレーターを何人も置いている場合は、その分のコストが掛かります。

5. 事務所家賃

事務所が都心部の便利な一等地であればあるほど、当然家賃も高くなります。

6. データ復旧機材・先行技術研究費

ハードディスクの復旧で、部品交換が必要な場合は、ハードディスクの機種や製造時期によって部品を常備する必要があります。

また、新しい機種のハードディスクが出た場合は将来に向けて実際に購入したものを調査する場合もあります。

7. では、どういった業者にデータ復旧を依頼するのが良いか？

「広告で目立つから良いデータ復旧業者」とは言えません。

逆に言えば、口コミやネットの評判でお客さんを集められないから、広告に頼っているという言い方もできます。

もしも、徹底的に安いところを目指すなら、色々なキーワードでネット検索をして、個人でデータ復旧をしているところをできるだけ探して、一番信用できそうなところに依頼するのが良いです。

なお、信用できるかは、ネットの評判や、電話やメールで問い合わせをした時の対応で、何社かを比較した方が良いでしょう。

ちなみに、当社にデータ復旧をしていただけると、この上もなく嬉しく思います。

ある程度の費用をかけるのは構わないが、会社のデータなので個人のデータ復旧業者は心配という場合は、信頼できる業者を紹介しますので、こちらまでお問い合わせください。