TeraStationの基盤故障時のエラーコードの見分け方と対処法
バッファローのNAS(ネットワーク型HDD)、TeraStationでエラーコードE00,E01,E02,E03,E04,E05,E06,E17,E18,E19,E20,E21が表示された時の、データ吸い出しの成功率、データの吸い出し方、TeraStation本体の復旧方法について説明します。
これは一言で言えば、NASの基盤の故障です。
対象機種は次のとおりです。
- HS-DHTGL/R5シリーズ
(HS-DH4.0TGL/R5、HS-DH3.0TGL/R5、HS-DH2.0TGL/R5、HS-DH1.0TGL/R5) - TS-TGL/R5シリーズ
(TS-2.0TGL/R5、TS-1.6TGL/R5、TS-1.0TGL/R5、TS-0.6TGL/R5、TS-0.3TGL/R5) - TS-HTGL/R5シリーズ
(TS-H6.0TGL/R5、TS-H4.0TGL/R5、TS-H3.0TGL/R5、TS-H2.0TGL/R5、TS-H1.6TGL/R5、TS-H1.0TGL/R5、TS-H0.3TGL/R5) - TS-RHTGL/R5シリーズ
(TS-RH4.0TGL/R5、TS-RH3.0TGL/R5、TS-RH2.0TGL/R5、TS-RH1.0TGL/R5) - TS-XL/R5シリーズ
(TS-X8.0TL/R5、TS-X6.0TL/R5、TS-X4.0TL/R5、TS-X2.0TL/R5) - TS-WXL/R1シリーズ
(TS-WX4.0TL/R1、TS-WX2.0TL/R1、TS-WX1.0TL/R1) - TS-WXL/1Dシリーズ
(TS-WX1.0TL/1D) - TS-IGL/R5シリーズ
(TS-I4.0TGL/R5、TS-I2.0TGL/R5、TS-I1.0TGL/R5) - TS-RIGL/R5シリーズ
(TS-RI8.0TGL/R5、TS-RI6.0TGL/R5、TS-RI4.0TGL/R5、TS-RI2.0TGL/R5、TS-RI1.0TGL/R5)
エラーコードとエラーメッセージは次のとおりです。
パネル上・左 | パエル上・右 | パネル下 |
SYSTEM Error | E00 | MPU No Responce |
DRAM LINES | E01 | DATA Failure |
DRAM LINES | E02 | ADDRESS Failure |
RTC Chip | E03 | No RTC Clock |
SYSTEM Erro | E04 | Can ‘ t Load Krnl! |
WDT | E05 | SYSTEM Stopped |
TFTP MODE | E06 | Lost boot image |
Chip Error | E17 | RTC Failure |
Chip Error | E18 | SATA1 Failure |
Chip Error | E19 | SATA2 Failure |
Chip Error | E20 | USB Failure |
Chip Error | E21 | Ethernet Failure |
上記以外のエラーコードの場合は、関連する他のページを御覧ください。
データ吸い出しの成功率
今回のようにTeraStationの基盤故障の場合は、データが保存されているHDD(=ハードディスク)は問題がない場合がほとんどなので、基盤が壊れるときに電源ショートなどで渦電流が起きたりして道連れにされて壊れていない限り、データを吸い出すことは可能です。
データ吸い出しの成功率は、基盤故障のみの場合はほぼ100%の成功率です。
ただし、HDDも道連れで故障というケースがまったくないというわけではありませんが、割と珍しいケースです。
故障の原因
- 自然故障(使用者のミスがなくても、電気製品である以上、壊れるときは壊れる)
- 強い衝撃(落下、子供が蹴っ飛ばした、など)
- 水没(雨漏りで濡れた、ジュースがかかった、ネコがおしっこした、など)
- 電源の強制終了(停電、電源コードを間違って抜いてしまった、など)
- 落雷による渦電流(夏場は意外とこれが原因で壊れる人が多いです)
ミラーリング(RAID1)構成の場合のデータの吸い出し方
ミラーリングは内蔵する2つのHDDに完全に同じデータを書き込みますが、シンプルなシステム構成です。
問題は、TeraStationがLinuxというWindowsとは違うシステムで動いているので、Linuxのデータを読めるようにしてやる必要が有ることです。
データの吸出しの手順としては、まずはTeraStationからHDDを引っ張りだします。
それから、WindowsパソコンでLinuxを起動して、TeraStationのHDDを外付けとして接続します。
詳しい手順については、別のページにまとめてありますので御覧ください。
ミラーリング(RAID1)以外の構成の場合のデータの吸い出し方
残念ながら、この場合はRAID構成のパラメータを色々と調整しながらデータ復旧する必要があるので、ここのホームページでデータの吸い出し方を解説できるほど簡単ではありません。
よって、当社を含めたRAIDのデータ復旧に対応している業者に依頼してください。
TeraStation本体の復旧方法
冒頭で述べた通り、今回はTeraStationの基盤の故障なので、メーカー(バッファロー)での修理が必要になります。
なお、修理に預けるときには作業上必要ならデータを消去しても良いとする「データ消去同意書」にサインをする必要があるので、修理に出す前にデータの吸出しを行なってください。
また、このページの方法でデータ復旧ができない場合は、内蔵HDDに「物理障害」か、「複雑な論理障害(パーティション・ファイル一覧情報破損)」が起きているので、データ復旧を専門に行なっている当社のご利用をご検討ください。
料金やお申込み方法は、以下の通りです。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)