HDDの分解・データ復旧方法 バッファローHD-CBU2シリーズ
今回は、2010〜2012年ごろに発売されていた、バッファローの据え置き型ハードディスクの「HD-CBU2シリーズ」とその姉妹機種の、分解方法、データ復旧・復元・取り出し方法を説明します。
今回紹介する「HD-CBU2シリーズ」が最初に発売されたモデルで、その後に発売された姉妹型番のシリーズは、どれも分解方法がほぼ100%同じです。
このハードディスクの分解の難易度は、外付けのハードディスクとしてはとても高く、ケースの組み立て方のせいで一部のツメを壊さずに分解することは難しいです。
なお余談としては、今回紹介する「HD-CBU2シリーズ」は、同時期に発売されていた「HD-LBU2シリーズ」がヨコ置きが標準だったことに対し、タテ置きが標準でした。
どちらもとても良く売れて、当社でもおそらく一番多くデータ復旧したのがこれらの「HD-CBU2シリーズ」「HD-LBU2シリーズ」のハードディスクです。
主な仕様
- 発売時期;2010年〜2012年頃
- インターフェース;USB2.0接続(一部の姉妹機種にIEEE1394、LAN接続あり)
- 内部HDDの形式;3.5インチのSATAが1台
- 初期フォーマット形式; FAT32(1パーティション)
- 機能上の特徴;タテ置きのトールサイズ
- 外見上の特徴;全体が黒色のプラスチックの筐体
外観写真
分解難易度
- 難易度は5(5段階で1が最も簡単、5が最も難しい)
- ケースを留めるのにネジではなくツメが数カ所使われているが、外見からはどこにツメがあるか見えない上、ツメのはめ込み方の作りにより全てのツメを完全に破損することなく分解することは難しい
対象型番
HD-CBU2シリーズ・基準モデル(USB2.0接続)
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
HD-CB2.0TU2 | 2.0TB | ブラック |
HD-CB1.5TU2 | 1.5TB | |
HD-CB1.0TU2 | 1.0TB | |
HD-CB500U2 | 500GB | |
HD-CB2.0TU2-WH | 2.0TB | ホワイト |
HD-CB1.5TU2-WH | 1.5TB | |
HD-CB1.0TU2-WH | 1.0TB | |
HD-CB500U2-WH | 500GB |
HD-CBU2シリーズ・姉妹モデル(USB2.0接続)
シリーズ名 | 型番 | 備考 |
---|---|---|
HD-CEU2 |
| データ読み書き高速化ソフト添付、省エネモード搭載 |
HD-CLU2 |
| Windows7用データ読み書き高速化ソフト添付、省エネモード搭載 |
HD-CLU2/N |
| HD-CLU2シリーズから添付ソフトを簡略化、省エネモード搭載 |
HD-CXU2 |
| データ自動暗号化、データ読み書き高速化ソフト添付、省エネモード搭載 |
HD-CXTU2 |
| HD-CXU2シリーズに添付ソフトをさらに追加(高速バックアップソフトなど) |
HD-CYU2 |
| HD-CLU2シリーズにパソコンまるごとバックアップソフト添付(Acronis True Image) |
HD-CBU2シリーズ・姉妹モデル(USB2.0&IEEE1394接続)
※IEEE1394は、別名で「FireWire400」や「iリンク」とも呼ばれていますが、同じものです。
シリーズ名 | 型番 | 備考 |
---|---|---|
HD-CEIU2 |
| データ読み書き高速化ソフト添付、省エネモード搭載 |
HD-CBU2シリーズ・姉妹モデル(USB2.0&LAN接続)
※LAN経由でネットワーク型ハードディスクとしても使えます。
シリーズ名 | 型番 | 備考 |
---|---|---|
HD-CELU2 |
| データ読み書き高速化ソフト添付、省エネモード搭載 |
分解しなくてもデータ復旧できる症状の見分け方
パソコンにハードディスクをつないだ場合に、次のいずれかのエラーメッセージが出る場合は「論理障害」と言い、ハードディスクを分解することなく、市販のデータ復旧ソフトでデータ復旧ができます。
- フォーマットしますか?
- フォーマットする必要があります。
- ディスクはフォーマットされていません。
この状態の詳しい説明や具体的な復旧方法は、以下のリンク先の記事をご覧ください。
分解手順
最初は自分で分解手順を説明しようかと思ったのですが、すでにとてもわかり易い手順を公開されている方のホームページを見つけたので、感謝しつつリンク先を張っておきます。
データ復旧方法
取り出したハードディスクを、別売りのHDDケースに入れたりUSB接続アダプタを使い、パソコンと接続してみます。
うまくいけば、パソコンから認識できて、今までどおり外付けのハードディスクとして使い続けることができます。
このやり方でパソコンから認識できた場合は、今まで使っていたハードディスク・ケースの基板や電源の部分が故障していたことになります。
一方、以下のUSB接続アダプタはHDDがむき出しになってしまいますが、自作パソコンユーザーなどひんぱんにHDDの取り出しを行う人は、一つ持っておくと便利です。
パソコンから認識できなかったり、データの復旧・復元ができないときは、次の記事も参考にしてください。
データ復旧できなかった場合は
上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。
素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。
また、「自分で復旧作業をするのは不安なので、最初から専門家に任せたい」という方も、当社までご連絡ください。
連絡先は以下となります。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)
“HDDの分解・データ復旧方法 バッファローHD-CBU2シリーズ” に対して2件のコメントがあります。
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HD-CL2.0TU2 バッファローなのですが繋いでも認識されずに困っております。分解して直接パソコンに繋いだらうまく認識される可能性はあるでしょうか?よろしくお願います。
こればっかりはやってみないと何とも言えないので。。。
以上です。