LANDISK HDL2-A/HDL2-ARシリーズのRAID0をRAID1に変更する手順
IOデータのLANDISKのHDL2-AシリーズとHDL2-ARシリーズのRAIDモードをRAID0からRAID1に変更する手順を図解を使って説明します。
両シリーズともに買った時はRAID0なので、RAID1には自分で設定を変える必要があります。
また、これらの姉妹機種、HDL2-AHシリーズは初期状態がRAID1ですが、ユーザーが自分でRAID0に変えたのを再びRAID1に変える場合も同じ手順になります。
1. RAID設定の基礎知識
別ページで、RAID設定を行う前に必ず知っておきたいRAIDの基礎知識について説明しています。
2. 作業のおおまかな流れ
LANDISKでRAID0からRAID1に変える手順は、大まかには次の流れになります。
順番 | 作業項目 | おおよそ所要時間 |
1 | LANDISK内のデータのバックアップを取る | データ容量により大きく変わる |
2 | RAID0モードを削除/RAID1モードを作成する | およそ10分 |
3 | RAIDの再構築 | HDD容量により2時間〜6時間 |
具体的な作業内容については、以降から詳しく説明していきます。
3. LANDISK内のデータのバックアップを取る
RAID0からRAID1にモード変更する時は、LANDISK内のデータはすべて消失します。
よって、中に保存されているデータのバックアップを必ず取る必要があります。
バックアップ先は、LANDISKのUSB端子につないだUSB外付けHDD、別のLANDISK、手元のパソコンなど何でも良いのですが、データ容量によってバックアップにはとても時間が掛かるので注意が必要です。
保存しているデータが1TB以上でネットワーク経由で別のLANDISKや手元のパソコンの場合は、2〜3日かかることも珍しくありません。
4. RAID0モードの削除/RAID1モードの作成
4-1) では、実際にRAIDモードの変更の作業に入ります。
LANDISK付属の管理ソフト、「MagicalFinder」を起動します。
「MagicalFinder」をパソコンにインストールしていない人は、この機会にインストールしてください。
4-2) MagicalFinderを起動してしばらくすると、今回作業を行うLANDISKの名称が表示されることと思います。
表示されたら、該当するLANDISKの右にある「ブラウザ」ボタンをクリックして設定画面を開きます。
もし表示されてない場合は、「情報の更新」ボタンをクリックして、それでも表示されなければLANDISKの電源・LANケーブルを確認します。
4-3) WEBブラウザで「ログオン」の画面が開いたら、パスワードを入れてから「ログオン」のボタンをクリックします。
パスワードは特に設定してなければ何も入れずに、「ログオン」ボタンだけをクリックします。
4-4) LANDISKの設定画面が表示されたら、「詳細設定」の部分をクリックします。
4-5) 「詳細設定」の画面に切り替わったら、左側にある「システム」をクリックします。
4-6) 画面が切り替わったら、真ん中の上あたりにある「ディスク」をクリックします。
4-7) 「ディスク」の画面になったら、真ん中あたりの「操作一覧」をクリックして表示される一覧の中から、「フォーマット」を選びます。
4-8) 「ディスクに対する操作を選択してください」の部分が「フォーマット」になっているのを確認してから、画面右下の「次へ」ボタンをクリックします。
4-9) フォーマットの設定を行う画面が出るので、次のように設定してから、右下の「OK」ボタンをクリックします。
- フォーマット対象ボリューム・・・内蔵ディスク
- フォーマットの選択・・・RAID1(ミラーリング)
4-10) フォーマット実行前の警告画面が出ます。そのままフォーマットを実行して良ければ、画面右下の「OK」ボタンをクリックします。
4-11) フォーマットが始まったら、画面に「フォーマットを実行しています」と表示されます。フォーマット完了まで5分ぐらいかかりますので、完了するまで画面を開いたままにしておきます。
4-12) 画面に「フォーマットが完了しました。」と表示されたらフォーマットの完了です。ここまででRAID0モードの削除/RAID1モードの作成は完了です。
続けて、「RAIDの再構築」とは何かを説明しますので、LANDISKの画面を開いたままで、このあと続く説明に進んで下さい。
5. RAIDの再構築
5-1. RAIDの再構築とはなにか?
RAID1の作成をしたあとで「再構築」と表示されました。
これは何をしているかというと、2台以上あるHDDのデータの整合性をとるために、各HDDに管理データを書き込んでいる状態です。
「再構築」のかわりに「再構成」や「リビルド」と呼ぶ場合もあります。
5-2. 注意することはあるか?
「RAIDの再構築」がまだ終わってない時は、RAIDの本来行うべき設定がまだ完了していません。よって以下のことに気をつける必要があります。
- HDDが1台壊れただけでもデータのすべてが失われる
- HDDに管理情報を書き込んでいるので、読み書きの速度が遅い
- 電源を切ってはいけない
よって、基本的にはRAIDの再構成が終わるまでは、電源を切らず、データも読み書きしない、というようにしてください。(データの読み書きはできるが、速度が遅いのと、データ消失の危険がある。)
5-3. RAIDの再構成が終わるにはどれぐらいの時間がかかるか?
おおまかな目安としては次のようになります。
- 容量1TBのHDD2台でRAID1の再構成・・・およそ2時間
- 容量2TBのHDD2台でRAID1の再構成・・・およそ4時間
- 容量3TBのHDD2台でRAID1の再構成・・・およそ6時間
6. このページに関連するオススメの商品
LANDISKのバックアップとしては、背面にあるUSB端子につなげられるUSB外付けHDDをオススメします。
以下のリンク先の記事では、当社オススメの壊れにくい外付けHDDを紹介しています。
このページの記事は以上です。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)