HDDの分解方法 ウエスタンデジタル My Bookシリーズ
今回は、2009〜2013年現在でも発売中の、ウエスタンデジタルの据え置き型ハードディスクの「My Bookシリーズ」の分解方法を写真付きで説明します。
このHDDの特徴としては、中に使われているHDDがウエスタンデジタル製のみということで、特定のメーカーのHDDを避けたい人(サムソンやシーゲート)が指名買いする場合が多いようです。
また、このHDDのケースの分解方法は、一見するとネジが全く見当たらないので難しそうに見えますが、やり方さえ知っていればそんなに難易度は高くありません。
HDDを取り出せた場合、データの復旧・復元ができるかどうかは、物理障害が起きてなくて論理障害であるかどうか、にかかっています。
「物理障害」「論理障害」の言葉の意味が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
主な仕様
- 発売時期;2009年〜2013年現在も販売継続中
- インターフェース;機種により、USB2.0接続、USB3.0接続
- 内部HDDの形式;3.5インチのSATAが1台
- 初期フォーマット形式; 機種により、NTFS、HFS+(Mac用)
- 機能上の特徴;内部のハードディスクはウエスタンデジタルWestern Digitalのもののみ使用
- 外見上の特徴;全体が黒色のプラスチックの筐体
外観写真
分解難易度
- 難易度2(5段階で1が最も簡単、5が最も難しい)
- ケースを留めるのにツメが使われていることと、分解する順番がわかっていたらカンタンです
対象型番
My Book Essential USB3.0シリーズ
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
WDBACW0040HBK | 4TB | ブラック |
WDBACW0030HBK | 3TB | |
WDBACW0020HBK | 2TB | |
WDBACW0010HBK | 1TB |
My Book Essential USB2.0シリーズ
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
WDBAAF0020HBK | 2TB | ブラック |
WDBAAF0015HBK | 1.5TB | |
WDBAAF0010HBK | 1TB | |
WDBAAF6400EBK | 640GB | |
WDBAAF5000EBK | 500GB |
My Book for Mac USB3.0シリーズ
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
WDBEKS0030HBK | 3TB | ブラック |
WDBEKS0020HBK | 2TB |
My Book for Mac USB2.0シリーズ
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
WDBAAG0030HCK | 3TB | ブラック |
WDBAAG0020HCK | 2TB | |
WDBAAG0010HCK | 1TB | |
WDBAAG6400ECK | 640GB |
My Book Elite USB2.0シリーズ
型番 | 容量 | 色 |
---|---|---|
WDBAAH0020HCH | 2TB | ブラック |
WDBAAH0015HCH | 1.5TB | |
WDBAAH0010HCH | 1TB | |
WDBAAH6400ECH | 640GB |
分解手順
分解のコツ
このHDDのケースはネジではなく、ツメで留まっています。
そこで最初に、ツメの位置と、外側のケースの外し方のコツを最初に説明します。
HDDをヨコにして、前を左、下部を手前に置いた場合に、右ヨコにあたる後ろの上下2箇所にツメが隠れています。
反対側の同じ位置にもあるので、全部で4つのツメでケースの後ろ側が留まっています。
ケースの外し方のコツは、ツメをゆるめつつ、ケース側部を前の方に引っ張ってケースを外すことです。
ケース分解の手順
HDDを立てて、上から見下ろすような感じにします。
ケースの左側、正面に当たる部分のケースの曲線部分にマイナスのドライバーを何度か抜き差ししてこじ開けて、少し開いた感じにします。
HDDを上下逆にして、下部も同じようにこじ開けていきます。
上部、下部ともに少し開いた感じになったら、HDDをヨコに寝かせて、最初のほうで説明した、後ろのツメの部分をこじ開けていきます。
後ろの4ヶ所(上下・反対側も同様に)のツメが少しこじ開けられた状態になったら、HDDの側部の部分を手のひらで押さえながら前部にずらす感じで外していきます。
側部のケースを外すのはそんなに力はいらないので、うまくいかない場合はツメの部分をもう少しこじ開けてみる等やってみてください。
側部のケースが外れたら、中のHDDと基盤が見えます。
HDDの四隅に黒色のゴムがあってケースと軽く止まった状態になっているので、ゆっくりとHDDを押し出す感じで外します。
HDDがポロッと外れます。
ここから先はMy Bookの機種によってネジや基盤の位置が違うので、それぞれ止められているネジを外してください。
HDDにネジ止めされている基盤や金具を外してます。
これで分解作業は以上です。
続けて、データ復旧方法の説明に入ります。
データ復旧方法
取り出したハードディスクを、別売りのHDDケースに入れたりUSB接続アダプタを使い、パソコンと接続してみます。
うまくいけば、パソコンから認識できて、今までどおり外付けのハードディスクとして使い続けることができます。
このやり方でパソコンから認識できた場合は、今まで使っていたハードディスク・ケースの基板や電源の部分が故障していたことになります。
一方、以下のUSB接続アダプタはHDDがむき出しになってしまいますが、自作パソコンユーザーなどひんぱんにHDDの取り出しを行う人は、一つ持っておくと便利です。
パソコンから認識できなかったり、データの復旧・復元ができないときは、次の記事も参考にしてください。
データ復旧できなかった場合は
上記のいずれの方法でもデータ復旧ができない場合は、ハードディスクの故障具合がより複雑ですので、データ復旧専門の当社をご利用ください。
素人判断で下手に色々といじくりまわすと、復旧できたかもしれない状況を悪化させてしまいます。
また、「自分で復旧作業をするのは不安なので、最初から専門家に任せたい」という方も、当社までご連絡ください。
当社のデータ復旧のご案内
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)
・HDD:33,000円
・NAS:55,000円
(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)
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