WindowsパソコンのiTunesの中に保存している音楽や動画のデータがいっぱいになってきた時に、外付けのハードディスク(以下HDD)やネットワーク型ハードディスク(以下NAS)にデータを移す方法を説明します。

この方法はいろんなブログで説明されていて定番とも言えるネタなのですが、どれも今ひとつ分かりやすさに欠けていて、初心者・中級者には敷居が高そうに思えましたので、図解も入れて出来うる限りわかりやすく説明します。

ファイルのコピーだけでデータを移動させると、せっかく設定したプレイリストや星印のレートや、再生回数が全部消えてしまいます。

以下の正しい手順で引っ越しをすると、これらが問題なく引き継げます。

なお、Macでの引越方法は次のリンク先を御覧ください。

Macの中のiTunesのデータを外付けHDDやNASに移動させる方法

目次

  1. データの引越し先をどこにするのがベストか
  2. 現在のデータの保存場所を確認
  3. 設定ファイル4個をバックアップ
  4. データ引越し先の外付けHDDまたはNASを接続して引越し先のフォルダを作る
  5. 音楽や動画のデータの保存先の設定を変更
  6. データの引っ越し
  7. 古いデータを削除して引っ越しの完了
  8. オススメの外付けHDD・NAS

1. データの引越し先をどこにするのがベストか

次の2つの観点から引越し先を決定します。

  1. データの読み書きの速度
  2. コスト(同一容量の場合の価格)
引越し先 1.データ読書速度 2.コスト
パソコン内蔵の増設HDD 1位 1位
eSATA対応外付けHDD 2位
USB3.0対応外付けHDD 3位 3位
USB2.0対応外付けHDD 4位 2位
NAS ケースバイケース 4位

以上をまとめると、自作パソコンや市販でのデスクトップパソコンで内部にHDDが増設できる場合は、内蔵の増設HDDがベストな選択になります。

それ以外では、eSATA>USB3.0>USB2.0の順番に速度が遅くなりますので、パソコン本体の対応状況と許容出来るコストを考えて決めることになります。

eSATAについて

耳慣れないeSATAという言葉が出てきたので説明します。

eSATAとは、主に自作パソコンで使われている規格で、原理的には内蔵の増設HDDとほぼ同じ読み書きの速度が出ます。

しかし、一般的でなじみのあるメーカー、バッファローやIOデータの外付けのハードディスクでは売っていません。

eSTAを使いたいときには、eSTA対応の外付けHDDケースを買ってきて、中身のHDDを自分でセットする必要があります。

結論

よって、自作パソコンが趣味の人ではない、一般の人が使う場合には、USB3.0がベストの選択になります

USB3.0やUSB2.0対応の外付けHDDは、現在もっとも一般的に使われている規格です。

USB3.0の外付けHDDは2.0と比べて2〜3千円高い場合が多いですが、なるべく3.0を買うようにしてください。

なぜなら、USB2.0だと、iTunesで音楽や動画ファイルを表示する時、ファイルが数百個ぐらいからiTunesの読み込みに時間がかかってイラつくことが多いからです。

なお、記事の最後に、当社でオススメする外付けのHDDやNASについて挙げていますので、興味があればご覧ください。

余談

HDDの接続方法では上記の他に、

  • IEEE1394a(別名;iリンク、FireWire400とも言う)
  • IEEE1394b(別名;FireWire800とも言う)
  • Thunderbolt

がありますが、これらは主にMacで使う規格で、Windowsではほとんど普及していないので説明から除外しました。

参考までに、これらを含めた読み書き速度の比較は次の順番になります。

速い← Thunderbolt>eSATA=IEEE1394b>USB3.0=IEEE1394a>USB2.0 →遅い

 

2. 現在のデータの保存場所を確認

これより、具体的なデータの引っ越し手順の説明に入ります。

以下のサンプル画面では、Windows XPの環境を使って説明します。

また、Windows Vistaや7については、XPと違う部分についてのみ追加で説明します。

ただし基本的には、XP/Vista/7いずれも操作内容は同じです。

 

まずは、iTunesの「設定」を開いて、現在の設定で音楽や動画の保存先のフォルダがどうなっているかを確認します。

iTunesのメニューから「編集」-「設定」を選ぶ

iTunesのメニューから「編集」-「設定」を選ぶ

 

通常は、データの保存先の指定場所が以下1か2のどちらかになっていると思います。

Windows XPの場合

  1. C:¥Documents and Settings¥ユーザー名¥My Documents¥My Music¥iTunes¥iTunes Media
  2. C:¥Documents and Settings¥ユーザー名¥My Documents¥My Music¥iTunes¥iTunes Music

 

以下のサンプル画面では上の1のiTunes Meiaが保存先になっていて、yamafdというのがユーザー名となっています。

1のiTunes Mediaか、2のiTunes Musicのどちらかは、使っているパソコンによって違います。

どちらでもなければ、iTunesをインストールしてから、データの保存先を誰かが手動で変更したことになります。

詳細環境設定の中に"iTunes Media"フォルダの場所にデータの保存場所が設定されている

“iTunes Media”フォルダの場所にデータの保存場所が設定されている

 

Windows VistaとWindows 7のパソコンでは、次のようになっていると思います。

Windows VistaとWindows 7の場合

  1. C:¥Users¥ユーザー名¥Music¥iTunes¥iTunes Media
  2. C:¥Users¥ユーザー名¥Music¥iTunes¥iTunes Music

 

ここで指定されているデータの保存先は、CDから音楽を取り込んだり、iTunes Storeで音楽や動画を購入したり、他のアプリケーションからデータを取り込む時の保存先になります。

 

先ほど確認したデータの保存先をWindowsの「スタート」ー「マイミュージック」等で開いて、間違いなくデータが入っているかを確認します。

以下のサンプル画面では、次の階層でフォルダを辿っていきました。

「スタート」ー「マイミュージック」ー「iTunes」ー「iTunes Media」「Music」

Windows XPの「スタート」の「マイミュージック」を選ぶ

「スタート」の「マイミュージック」を選ぶ

iTunesのMusicフォルダの中を表示してデータが保存されているかどうかを確認する

音楽データが保存されている

 

ここでは「iTunes Mesia」ー「Music」フォルダのデータのみ確認しましたが、使用状況によって、「Music」以外にも以下のフォルダが表示されます。

データの引っ越しの際は、これらのフォルダやデータも全て一緒に引越しとなります。

  • Audio Books
  • Books
  • iTunes U
  • Mobile Applications・・・(iPhone/iPod/iPadのアプリのバックアップ)
  • Movies
  • Music
  • Podcasts
  • Tones・・・(着信音)
  • TV Shows
  • Voice Memos

 

3. 設定ファイル4個をバックアップ

先ほど音楽データが保存されているかどうかを確認する途中で開いた、「iTunes」フォルダの中に、音楽や動画が入っている「iTunes Media」フォルダ以外に、次の4つのファイルが入っています。

  • iTunes Music Library
  • iTunes Library Genius
  • iTunes Library Extras
  • iTunes Library
バックアップ対象のiTunesの設定ファイル4つ、iTunes Music Library、iTubes Library Genius、iTunes Library Extras、iTunes Library

バックアップ対象のiTunesの設定ファイル4つ

 

この4つはiTunesに登録されている音楽や動画などの保存場所や再生回数や星レートやプレイリストが保存されている、とても重要なファイルです。

これからiTunesのデータを引越しするという、大きな設定変更を行うので、万が一引っ越しの途中でトラブルが起きても元に戻せるように、これら4つのファイルのバックアップをとっておきます。

バックアップ場所はどこでもかまわないのですが、デスクトップが良いでしょう。

間違ってファイルを移動してしまうとiTunesの動作がおかしくなるので、コピーするように十分注意してください。

 

4. データ引越し先の外付けHDDまたはNASを接続して引越し先のフォルダを作る

iTunesの音楽や動画を引越しする先の外付けHDDやNASを接続して、データを書き込みできるようにします。

以下のサンプル画面では、USB3.0接続の外付けHDDを接続しています。

外付けHDDの名前は「USB-320GB」としています。

320GBのUSB接続の外付HDDがマイコンピュータに表示されている

320GBのUSB接続HDD

 

引越し先の外付けHDDやNASの中に、「iTunes Media」フォルダを作ります。

ここに、今までのiTunesの音楽や動画データが引っ越しされます。

iTunes Mediaフォルダを作成した

iTunes Mediaフォルダを作成した

 

5. 音楽や動画のデータの保存先の設定を変更

ふたたびiTunesの詳細環境設定を開いて、次の2ヶ所を以下のように設定する。

  • “iTunes Media”フォルダを整理・・・チェックを付ける
  • ライブラリへの追加時にファイルを”iTunes Media”フォルダにコピーする・・・チェックを付けない
iTunes Meaiaの詳細環境設定。iTunes Meiaフォルダの整理、コピーについて。

iTunes Meaiaの詳細環境設定

 

次に、「”iTunes Media”フォルダの場所」の右横にある「変更…」と書かれたボタンをクリックします。

そして「フォルダの参照」の画面が出たら、先ほど作成した引越し先のフォルダを指定します。

(さっきの例で言うと、USB-320GBの外付けHDDの中のiTunes Mediaフォルダを指定する)

引越し先フォルダを指定する

引越し先フォルダを指定する

 

環境設定の画面に戻ったら、「”iTunes Media”フォルダの場所」の下に引越し先のフォルダが指定されているでしょうか?

指定されていたら、右下の「OK」ボタンをクリックします。

iTunesの詳細環境設定の中の、iTunesMediaフォルダの保存場所が変わったことを確認する

保存場所が変わったことを確認する

 

確認画面として、「”iTunes Media”フォルダを整理の設定に従って、新しい”iTunes Media”フォルダにあるファイルを移動してファイル名を変更しますか?」と聞かれたら、「はい」ボタンをクリックします。

"iTunes Mediaフォルダを整理"の設定に従って、新しい"iTunes Media"フォルダにあるファイルを移動してファイル名を変更しますか?

確認画面が出たら「はい」をクリックする

 

「iTunes Media」フォルダの中に、「iTunesに自動的に追加」フォルダが作成されます。

「iTunesに自動的に追加」フォルダが作られた

「iTunesに自動的に追加」フォルダが作られた

 

設定変更のための操作はここまでで完了です。

次からは、いよいよデータの引っ越しをします。

 

6. データの引っ越し

iTunesのメニューからデータの引っ越しを実行します。

「ファイル」ー「ライブラリ」ー「ライブラリを整理…」

を選びます。

「ライブラリの整理」を選ぶ

「ライブラリの整理」を選ぶ

 

「ライブラリを整理」の画面が出たら、「ファイルを統合」にチェックを付けてから、右下の「OK」ボタンをクリックします。

「ファイルに統合」にチェックを入れてからOKをクリックする

「ファイルに統合」にチェックを入れてからOKをクリックする

 

データをコピーする画面が表示されるので、しばらく待ちます。

データコピー中

データコピー中

 

コピーが完了したら、引越し先のフォルダを見てみましょう。

うまくコピーできているでしょうか?

以下のサンプル画面では、「iTunesに自動的に追加」フォルダしかなかったのが、音楽データのファイルが作られ、その中にはアーティストごとにフォルダが作られて音楽データがコピーできています。

コピー前と後の比較

コピー前と後の比較

 

ここで、iTunesで音楽や動画を再生して、問題なく再生できるかテストします。

問題がなければ、次の章で引越し元の古いデータを削除します。

 

7. 古いデータを削除して引っ越しの完了

引越し元のデータ、「iTunes Media」または「iTunes Music」をフォルダごと削除します。

くれぐれも、それ以外のデータを削除しないでください。

iTunes Mediaフォルダを削除する

iTunes Mediaフォルダを削除する

 

フォルダの削除が完了したら、再度iTunesで音楽や動画を再生して問題なく再生できるかテストします。

問題なければ、全ての引越し作業が完了です!

 

8. オススメの外付けHDD・NAS

以下に紹介するHDDやNASは、ミラーリング(RAID1)と言って、常時データのコピーを作成しているので、データの消失を防ぐ機能が付いたものだけです。

よって、通常のミラーリング対応してないHDDと比べるとかなり値段が高いのですが、なるべくデータ消失を防ぎたい人は一度は検討してみてください。

ミラーリング(RAID1)の説明は次のリンク先を御覧ください。

コンピュータ専門職でない人のためのRAIDの説明と、オススメ構成

USB3.0/USB2.0対応外付けHDD

I-O DATA USB 3.0/2.0接続 RAID対応 2ドライブ搭載外付ハードディスク 4.0TB HDS2-UT4.0

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定価:¥ 48,060

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カテゴリ:Personal Computers

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