頭を抱えて悩む女性

パソコンで外付けハードディスクやDVDにデータを保存したり、読み込もうとした時に、「巡回冗長検査CRCエラー」という表示が出て、データの読み書きができなくなる時があります。

このエラー内容の説明と、どう対処したらよいかを説明します。

目次

  1. 「巡回冗長検査CRCエラー」とは何か?
  2.  ハードディスクで「巡回冗長検査CRCエラー」が出ている時に、やってはてはいけないこと
  3.  DVDやCDのデータの取り出し方
  4.  ハードディスクのデータの取り出し方 
  5.  それでもデータが復旧できなかった場合はどうするか?

 

1. 「巡回冗長検査CRCエラー」とは何か?

CrcError07

最初に結論を言うと、「巡回冗長検査CRCエラーとは、ハードディスクやDVDなどのデータ記録面に物理的なエラーが起きで、データが読めなくなった状態」です。

DVDやCDではデータ記録面がむき出しになっているので、このデータ記録面にキズ(目に見えない場合も多い)ができていることはたやすく想像できます。

CrcError10

そこでこのページでは、中身が密閉されていて普段は目にすることができない、ハードディスクについて内部開封写真を使って説明します。

 

1-1. ハードディスクのデータ記録のしくみ

ハードディスクは、内部にある「プラッター」と呼ばれる円盤状の部分に、磁気でデータの記録を行っています。

以下の写真はハードディスクの内部を開封した写真ですが、円盤状の光っている部分が「プラッター」です。

「プラッター」に向かって伸びている棒状の部分が、データの読み書きを行う「磁気ヘッド」と呼ばれる部分です。

データの読み書きを行うときは、「磁気ヘッド」が激しく移動して、磁気で「プラッター」にデータを保存したり読み出したりしています。

CrcError06

ハードディスク内部の開封写真

 

1-2. 「巡回冗長検査CRCエラー」が起きたハードディスクの状態

データを記録している「プラッター」と、データの読み書きを行う「磁気ヘッド」の間は、ほんのわずかのすき間が空いて直接触れないようになっています。

しかし、何らかのタイミングで触れてしまった場合には、「プラッター」にキズがついてしまいます。

あるいは、キズではなくて部分的に磁気エラーが起きてしまうことがあります。

この、キズや磁気エラーが起きてしまった部分は、データを読み出すことはできません。

このように、「プラッター」にキズや磁気エラーが起きてデータが読めないエラーのことを「クラスターエラー(またはセクターエラー)」と言います。

これが、「巡回冗長検査CRCエラー」の正体です。

さらに悪いことに、一度「クラスターエラー(セクターエラー)」が起きると自動的に直ることは絶対になく、さらにはそこが引き金となって他の箇所にも「クラスターエラー(セクターエラー)」を広げていってしまいます。

「クラスターエラー(セクターエラー)」が起きている場合は、ハードディスクを使っている間にエラーがどんどん増えていきますので、慎重に対応する必要があります。

なるべく時間を掛けずに、できれば一発勝負でデータ復旧を行うことが重要です。

目安としては、データ復旧に挑戦するのはせいぜい2-3時間でとどめるようにして、それ以上時間がかかるようなら、当社のようなデータ復旧業者に依頼することを強くおすすめします。

 

 

2. ハードディスクで「巡回冗長検査CRCエラー」が出ている時に、やってはいけないこと

これはハードディスクに限った話なので、DVDやCDではスルーしてください。

ハードディスクのエラーを修正するコマンドで「chkdsk」というのがありますが、「巡回冗長検査CRCエラー」が出ているときは絶対に実行してはいけません。

 

chkdskコマンドを使ってはいけない理由は2つあります。

  1. chkdskコマンドは、長時間にわたってハードディスク全体に読み込みや書き込みを行うため、ハードディスクへの負荷が大きいから。
  2. 他の手段で救出できる可能性があるデータでも、chkdskコマンドでエラーと認識された部分のデータはバッサリ切り捨てる書き込みを行ってしまうから。

1のために「巡回冗長検査CRCエラー」の数がもっと増える可能性が高く、2のためにひょっとしたら別の手段で復旧できたかもしれないデータの復旧が永遠に不可能になる可能性が高いです。

それじゃあ、なんでこんな危険なコマンドがWindowsでは標準で用意されているかというと、chkdskコマンドはハードディスクの値段が高かった大昔(10万以上のものもあった)に導入されたものです。

Windowsよりも前のMS-DOSなんてものがパソコンで動いていた1980年代後半です。

この頃はハードディスクの値段がとても高かったので、ハードディスクが読めなくなってしまったらすぐに廃棄するのではなく、chkdskコマンドでエラー部分だけを切り捨てて、残った部分だけを使えるようにしたのがchkdskコマンドです。

しかし、今は時代が変わって、ハードディスク自体は数千円〜1万円前後と安価なので、ハードディスクを使い回したいというユーザーよりも、ハードディスクは買い直せるから何としてもデータ復旧したいというユーザーの方がはるかに多いでしょう。

昔(chkdskコマンドが作られた頃)
ハードディスクの価値>データの価値 ハードディスクの価値<<<<データの価値

昔はデータが消えたら、人をかき集めて人海戦術でデータを再度手入力でもなんでもして、もう一度作るなんてこともちょくちょくありました。

しかし今は、データが消えたら普段のバックアップ体制など運用に問題がないかなど、担当部署の責任問題になります。

chkdskが良くないということについては、次の関連記事でも詳しく説明しています。

 

3. DVDやCDのデータの取り出し方

確実にデータが取り出せる方法というのはありませんが、以下の方法を試してうまくいくことがあります。

  • DVD/CDドライブを変えてみる
  • パソコンを変えてみる
  • DVD/CDの盤面の汚れをキレイに拭き取る
  • DVD/CDの盤面の研磨してみる
  • DVD/CDドライブのレンズクリーナーを試してみる

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4. ハードディスクのデータの取り出し方

作業の大まかな流れとしては次になります。

最初の「4-1. ハードディスクの健康状態をチェックする」は、必ずしもやらないとデータの取り出しができないわけではありません。

しかし、あらかじめハードディスクの現在の故障の程度・データ復旧の難易度を見極めることは、「そもそも自分で復旧できそうなレベルか」「どれぐらいの時間ハードディスクに電源を入れても大丈夫そうか」などの目安になります。

 

4-1. ハードディスクの健康状態をチェックする

ハードディスクの健康状態を調べるソフトは「CrystalDiskInfo」という名前で、ソフトの入手方法やインストール方法は、以下の関連記事で説明しているので御覧ください。

ここでは、すでにCrystalDiskInfoがパソコンにインストールされて、健康状態をチェックしたいハードディスクが接続されている状態とします。

ハードディスクの健康状態をCrystalDiskInfoでチェックすると、健康状態が次の3つに区分されます。

もしも、CrystalDiskInfoにハードディスクが表示されなかったり、フリーズしてしまう場合は、以下の「赤色の異常」と同じと考えてください。

ハードディスクから異音がする(カチン、カチン)(ガーーーーー)場合も、「赤色の異常」と同じように扱ってください。

  • 青色の正常
  • 黄色の注意
  • 赤色の異常

CrcError09

 

4-1-1. 「青色の正常」の場合

ハードディスクに物理的な故障が起きていないことを表しています。

しかし、前の方でも説明しましたが「巡回冗長検査CRCエラー」とは「クラスターエラー(セクターエラー)」という物理障害が起きている時のエラーなので、矛盾しています。

実際、「巡回冗長検査CRCエラー」が出てるのに、CrystalDiskInfoで「青色の正常」が出ることはあまりありません。

よって、もしもCrystalDiskInfoで「青色の正常」が出る場合は、表示が間違っているのでは、と疑って慎重になったほうが良いです。

この場合のデータの取り出しは、以下の「4-2. ハードディスクのデータを取り出す」からを参考に、せいぜい2〜3時間ぐらいにとどめてデータの取り出しを試みてください。

 

4-1-2. 「黄色の注意」の場合

おそらく、「巡回冗長検査CRRエラー」が出る場合は、ほとんどがこの表示になります。

この場合のデータ復旧は、以下の「4-2. ハードディスクのデータを取り出す」からを参考に、データの取り出しを試みてください。

ただし、時間をかけ過ぎるとエラーの部分が増えて破損データが増えたり、最悪ハードディスクが全く反応しなくなるので、せいぜい2〜3時間ぐらいに留めるようにしてください。

 

4-1-3. 「赤色の異常」の場合

この表示が出る場合は、すでに個人でデータの取り出しをできないほどハードディスクの破損が進んでいる場合です。

できれば、当社のようなデータ復旧専門業者にすぐに依頼されることをオススメします。

 

4-2. ハードディスクのデータを取り出す

以下より説明しているデータの取り出し方は、今回のような「物理障害」である「巡回冗長検査CRCエラー」よりもダメージの軽い「論理障害」の場合に有効な場合が多いです。

しかし、うまくいけばこれらの方法で復旧できる場合もありますので、ハードディスクに負荷をかけぎて状態を悪化させないために、2〜3時間ぐらいの時間にとどめて試してみてください。

4-2-1. 無料のデータ復旧ソフトを試してみる

対応する記事は、次のリンク先です。

 

4-2-2. 有料のデータ復旧ソフトの体験版で復旧できるか確認してから、できそうだったら有料版を買って復旧する

対応する記事は、次のリンク先です。

4-2-3. パソコンをLinuxで起動して問題のハードディスクが読み込めるかやってみる

対応する記事は、次のリンク先です。

 

5. それでもデータの復旧できなかった場合はどうするか?

上記の方法でデータ復旧ができなかった場合や、重要度が高いデータなので、自分でやるよりも速く・確実・安全にデータ復旧を考えているならば、当社のデータ復旧をご利用ください。

連絡先は以下となります。


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