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「SMART機能でエラーが検出されました」が出て起動しない時

腕を組むビジネスマン

Windowsパソコンに電源を入れると「SMART機能でエラーが検出されました。」という表示が出て起動できない時があります。

この場合にはどういったトラブルが起きているか、どういった対処法が必要か、について説明します。

 

 

1. 「SMART機能でエラー」とは何か?

Windowsパソコンの電源を入れると、起動の途中でバックが黒い画面に白い文字で、次のようなエラーが出て止まる場合があります。

SmartError01

SMART機能でエラーが検出されました。(HDDの型番など)

警告:すぐにデータをバックアップして、交換してください。

ハードディスクドライブ。故障が発生する可能性があります。

<F1>キーを押すと、継続します。

 

1-1. SMART機能とは何か?

英語の”Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology”の略で、HDD内臓の自己診断機能のことです。

何をやっているかというと、HDDにエラーが起きている場合の警告や、HDDの使用時間などを測って、パソコンに通知する機能です。

有名なフリーソフトの「CrystalDiskInfo」は、SMART機能を使ってHDDの状態を随時チェックするソフトです。

以下の関連記事では、「CrystalDiskInfo」を使ってHDDの健康状態を確認する方法を詳しく説明してますので、ぜひともご覧ください!

 

1-2.どんな状態?

この「SMART機能がエラーを検出した」と画面に出ているということは、HDDが壊れかけているので警告を出していることになります。

よって、HDDが完全に壊れてしまう前に必要なデータを取り出し、可能であれば故障してるHDDを新しいHDDに交換する必要があります。

なお、「SMARTエラー」が出ている場合は自然に直ることはありませんので、だましだまし使っているうちに、完全にパソコンが起動しなくなります。

 

2. やってはいけないことを5つ説明します!

SMART機能エラーが出ているHDDは、「物理障害」が起きている状態です。

「物理障害」とは、HDDの内部の部品の故障や、基盤の故障が起きている状態です。

これは、HDDをフォーマットし直すとかでは直りません

よって、SMART機能エラーが出ているHDDでは、次にあげるようなことをやってはいけません。

やってはいけないこと理由
新しくデータを書き込むこと書き込んだデータが読み込めなくなります
chkdskでHDDのエラーを修復することHDDに負荷がかかり、エラーの量が増えたりエラーの程度が重くなるから
データ復旧ソフトで長時間データ復旧作業をすること(目安として2-3時間)
TestDiskなどのパーティション修復ソフトを使うこと一概にダメとは言い切れないが、HDDの管理情報を書き換えるため、HDDの知識が浅い素人判断で使うべきではないため
HDDの内部分解をして、HDDの部品交換をすること難易度が高いため、専門業者でないと対応できません。知識がない個人でやると必ず失敗します。

では、個人でできてリスクが低い対処法については、次に説明します。

 

3. 対処法

パソコンが起動できる場合とできない場合に分けて説明しますが、どちらにしても必要なデータが取り出せた後は、メーカーの修理に出したり、パソコン内臓のHDDの交換をしてください。(メーカー修理の時は内蔵HDDのデータは消去されます。)

 

3-1. パソコンが起動できる場合

パソコンが起動したら、外付けのUSB外付けHDDやUSBメモリなどに、必要なデータのバックアップ(コピー)を行ってください。

当社オススメの、壊れにくい外付けHDDやUSBメモリについては、以下の関連記事を御覧ください。

 

3-2. パソコンが起動できない場合

3-2-1. パソコン内蔵HDDが取り出せる場合

パソコン内蔵HDDがカンタンに取り出せる場合は、取り出した後に外付けHDDケースに入れて、他のパソコンで読みだしてやります。

当社オススメの外付けHDDケースは、以下の記事をご覧ください。

 

3-2-2. パソコン内蔵HDDが取り出せない場合

パソコン内蔵HDDが取り出せない場合は、難易度や手間はかかりますが、Linuxの起動用USBメモリやDVD-Rを作成してデータを取り出す方法もあります。

なお、USBメモリを使う場合とDVD-Rを使う場合の違いですが、DVD-Rを搭載していないパソコンや、最近のWindows 10やWindows 8/8.1のパソコンの場合は、まずはUSBメモリを使ってみて下さい。

USBメモリで起動できなかったり、DVD-Rを搭載しているパソコンの場合は、DVD-Rでやってみてください。

詳しいやり方については、次の関連記事を御覧ください。

Linux起動用USBメモリを使う場合

①起動用USBメモリの作り方②USBメモリで起動してデータ復旧
Linuxのダウンロード&起動用USBメモリ作成編USBメモリで起動してデータ復旧する編

Linux起動用DVD-Rを使う場合

①起動用DVD-Rの作り方②DVD-Rで起動してデータ復旧
Linuxのダウンロード&起動用DVD-R作成編DVD-Rで起動してデータ復旧する編

 

4. それでもデータが読み出せない場合は

上記の方法でデータが読み出せない場合は、下手にいじくり回すとHDDの状態が悪化する可能性があるので、当社にデータ復旧を依頼することをオススメします。

当社のデータ復旧のご案内

データ復旧料金は容量・症状に関係なく定額
復旧料金は復旧データ納品後に後払い
復旧失敗時は復旧料金0円、ただし宅急便の往復送料実費のみご負担
作業日数は2-3日(症状により延長の場合あり)

・HDD:33,000円
・NAS:55,000円

(RAID対応の場合は22,000円追加)
(当社ではHDDの内部分解が必要な重度の物理障害には対応していません。ただし、重度でも対応可能な提携他社を紹介することができますので、重度の場合でもご連絡ください。)